中村茂弘

昭和45年から平成2年まで、日立金属㈱にて、全社CIM構築、各工場レイアウト新設・改善プロジェクトリーダー、新製品開発パテントMAP手法開発に従事。うち3年は米国AAP St-Mary社に赴任する。平成2年、一般社団法人日本能率協会専任講師、TP賞審査委員を担当を歴任する。(有)QCD革新研究所を開設して活動(2016年有限会社はクローズ、業務はそのままQCD革新研究所へ移行)。 http://www.qcd.jp/

一般に、チ-ムで物事を検討すると、多くの意見が出て、知恵も集まるため、良い案が出るだろうとされ、多くの企業で利用されてきました。 ですが、時に集団で物事を検討する場合に注意しなければいけないことがあります。単にチ-ムをつ...

1970年代に盛んになった小集団活動は、既に日本で定着しています。 この活動は、過去に日本で経営の効率改善だけでなく、従業員の会社愛・チームワーク強化、人材育成にも大きく貢献しました。しかしその一方で、問題も残しました。...

これはN先生の研修時の体験談です。 ある時、N先生が5S研修の予定のコ-スを終え、総合質問の時間になった時の話です。 5S対策へのN先生の対応例 社内でどのように5S対策を進めるべきか よく出る質問ですが、この時も、次の...

これはK氏がある大手の通信機器製造、S工場へ研修会の講師で訪問した時の話です。 S工場へのK氏の対応例 ここでは、研修前に時間があったため、事前に工場見学をすることになりました。   最初にS工場のトップから ...

奇妙な現象の一つですが、改善指導の場では時々、センターラインがない設備に出会うことがあります。 では、Aさんが指導した話を紹介することにします。 D社K工場へのAさんの対応例 AさんはD社のK工場の改善を指導していました...

これは、OさんがT社C工場で実務改善研修の依頼を受けた時の話です。 T社C工場へのOさんの対応例 ここでは、ビジネス用のファイルをラインで生産する工程で、3名の方がまるで機械に使われているように忙しく作業していました。 ...

今回紹介するのは、MさんがN社を訪れた時の話です。 N社へのMさんの対応例 N社の自慢は、JIT・SCM を導入したことにより、1個流し生産で仕掛けが10分の1になり、生産性が30%向上したというものです。 これはこれで...

シングル段取りという手法があります。 10分や10秒以内など、下に示したような知恵と工夫を駆使して、一桁の時間での段取りを済ませる方法です。 製品の種類が変化した時に切り替えができるように工夫する手法です。 ▼図4-10...

この話は、筆者のつたない体験談であり、英国でビデオを活用してスピード改善を行う研修会を担当した時の話です。 英国で行われたスピード改善の研修会 ここでは、当初異業種交流の形で現場実習を含めた2日間の研修が実施される予定で...

今回も、筆者達がよく受ける質問です。手法のカバー率が、企業体質改善に大きく関連するという話です。 企業の改善運動を5S、JIT、TPM、ほうれん草運動……など1つにしぼり、全部門の活動を進める方式があります。 これのどこ...

今回はNさんが担当したある研修での質問への対応のお話です。 筆者も同じ質問を時々いただくので、以下に紹介することにします。 現場の技術者とトップ方針のずれ 研修生の方の質問は次のようなものでした。 「トップがTPM活動を...

これは私より以前にISO9000の審査委員資格を取得され、業界でも有名な指導者として活躍中のSさんとの対話です。 たまたま夜に時間があったので、筆者と一杯飲みながら久々の情報交流をしている中でお聞きした話です。 &nbs...