西尾 浩史

1963年大阪生まれ。西尾鉄工所代表。旋盤師、伝統技術継承者◎祖父の代から80年続く大阪八尾市の町工場の三代目。「職人道」を極めた先代のもとで、13才から弟子入りし、昔ながらの職人技を叩き込まれ、家業を一人前にこなした。工業高校卒業後、中堅工作機械メーカーに就職。工作機械(機械部品を産み出す母なる機械。マザーマシンとも呼ばれる)の構造を隈なく学び、23才で独立。最先端コンピュータで制御された「NC旋盤」に対し、職人の「技」と「勘」が頼りの「汎用旋盤」(職人の手で動かす旋盤)をこよなく愛し、現在に至るまで、その加工にこだわり続けてきた。数少ない伝統技術継承者の一人。◎若い世代の人材不足、技術伝承に危機感を持ち、2016年「汎用旋盤職人養成講座」をスタート。教材用に独自開発した「汎用フライス盤」は、設計、加工、組立・調整をすべてひとりでやり遂げ、自身の総合技術力の賜物となった。最近、営業下手な職人の殻を破り、SNSを駆使して「基礎の手技」の重要性を次世代へと訴える。また、異業種の職人を対象に、「いぶし銀の会」を立ち上げ、オリジナル製品の企画、開発など「未来の職人像」を探っている。コンピューター依存が加速する製造業の未来を受け入れつつも、「機械の前に人間ありき」と、代々受け継がれてきた職人の技と精神性の伝承に力を注いでいる。◎2014年「八尾市ものづくり達人懸賞」受賞、2015年日刊工業新聞「マイスターに聞く」掲載、「なにわの名工」受賞◎西尾鉄工所ホームページhttps://nishio-tekkousho.jimdo.com/ 西尾鉄工所技術伝承 https://nishio-tekkousyo.jimdo.com/

今回は効かすところと逃がすところということで、言い換えれば、当てるところと当てないところとなります。 上の写真が、私の作った汎用フライス盤のレベーリング部の図面です。 φ100のレベーリングプレートにM16のレベーリング...

「技術をきちんと評価する」って大切ですよね。 私が、職人をきちんと伝えてくれる最後の方かなと思っている小関智弘さんの記事です。 「きちんと評価しないと技術力は衰弱する」(『東洋経済オンライン』2010年05月12日) &...

今回は、汎用旋盤のチャックの取り付けについてです。 うちが使っている三台の汎用旋盤は全て「A1-6」の主軸端面です。 下の写真はうちの機械ではありませんが、このような形状です。 チャックの取り付けには、直接取り付ける方法...

ここ「鉄職人、温故知新のものづくり」では、おもに技術伝承のことについて書いてきました。 今後はそれに加えて、 機械の整備や調整やメインテナンス。 加工の技術的なこと(おもに昔の技術) などもこのブログで書いていこうと思い...

セーパーの油が少なくなって来ましたので、足そうと思いましたが、全ての油を交換し、中をきれいに掃除しようと思いました。 アクリルの窓をあけるとこのようになってます。 見にくいですが、奥の大きなギヤーの端面に付けられた、回り...

※2016年1月に書かれた記事です。   1/8〜1/28まで、「近畿大阪銀行ものづくり企業展」に出展しています。 初日の8日に出展各社が、自社ブースの前でプレゼンをすることになってます。 5分程度の短い時間な...

※2016年12月31日に書かれた記事です。   早いものでもう一年経ってしまいました。 振り返ってみると電子書籍を出版したことが一番印象に残っています。 その内容は、技術伝承に対しての私の思いを書きました。私...

写真の品物は、S45C磨き、外形φ26全長200。2個。公差は全て±0.1mmです。 片側に、外径φ20長さ25、もう片側は、内径φ14.5有効深さ16(内径底面はキリの先端残り可)と、ここまでは、何のことはない形状です...

汎用旋盤使ってる職人さんが、どんどん少なくなっているようです。 熟練工の方が年齢的その他の理由で、引退されるのが、主な原因です。 もう一つ、見逃してはいけないのが、若い方が汎用旋盤を使っていないことです。   ...

私は、ここ数年積極的に営業をしてきました。 それまでは、営業と呼べるほどのことは、ほとんどしていませんでした。人当たりが悪く、口下手な私では、たいした営業は出来ませんが、それでもかなりの数の会社を訪問させて頂いたり、ネッ...

熟練工の大量退職に備えて、いろいろな試みがされていますね。   1.熟練工の方が工場にいるうちに、動画をとりながら、工程をノートに書いたり 2.学者肌の方が話し合い、論文のようにまとめたり   上の二...

何年か前から積極的に営業をしています。自分にあったお取引先様を探すためです。 その効果がようやく出始めてきました。嬉しい兆しです。 私は人あたりが悪く、営業べたなため、技術力以外のことを重要視する所は向きませんし、たとえ...