今後の製造業

今後の製造業

私は、ここ数年積極的に営業をしてきました。

それまでは、営業と呼べるほどのことは、ほとんどしていませんでした。人当たりが悪く、口下手な私では、たいした営業は出来ませんが、それでもかなりの数の会社を訪問させて頂いたり、ネットを使ったりと自分なりに精一杯やりました。

その中で、あることが見出せました。

 

「今後の製造業は、真っ二つに分かれるだろう」

そう直感しました。

1.メジャー路線を行く
2.メジャー以外の路線を行く

上の二つにきっぱりと分かれると思います。

 

1の場合は、大企業から順番に小さい会社に仕事が回ってくるのが一般的だと思います。

中小企業が発注元の場合もありますが、直接的ではありませんが、大企業と何らかの関係はあるように思います。

いわゆるピラミッド形状の仕事の流れです。

 

2の場合は、1のピラミッド形状には載らない仕事の流れです。

野菜で例えると、2は無農薬野菜だったり、地産地消にあたると思います。

「安いことは良いことだ」は、ほんとうに良いことなのでしょうか?

 

一周回れば、自分に帰ってくるように思ってしまうのですが……

1の場合は、価格競争がますます激しくなるでしょう。

2の場合は、目の付け所や、宣伝方法が決め手になるように思います。

 

うちは、2で行きます。

目の付け所は、昔の技術と総合的技術力です。加工機械は、汎用機です。

宣伝方法をもう少し考えたいと思っています。

 

このような技術を求めている所を探す、あるいは発注側の方に見つけてもらうことができるようにしていきたいと思います。

~基本を大切にした技術伝承~汎用旋盤職人養成


1963年大阪生まれ。西尾鉄工所代表。旋盤師、伝統技術継承者◎祖父の代から80年続く大阪八尾市の町工場の三代目。「職人道」を極めた先代のもとで、13才から弟子入りし、昔ながらの職人技を叩き込まれ、家業を一人前にこなした。工業高校卒業後、中堅工作機械メーカーに就職。工作機械(機械部品を産み出す母なる機械。マザーマシンとも呼ばれる)の構造を隈なく学び、23才で独立。最先端コンピュータで制御された「NC旋盤」に対し、職人の「技」と「勘」が頼りの「汎用旋盤」(職人の手で動かす旋盤)をこよなく愛し、現在に至るまで、その加工にこだわり続けてきた。数少ない伝統技術継承者の一人。◎若い世代の人材不足、技術伝承に危機感を持ち、2016年「汎用旋盤職人養成講座」をスタート。教材用に独自開発した「汎用フライス盤」は、設計、加工、組立・調整をすべてひとりでやり遂げ、自身の総合技術力の賜物となった。最近、営業下手な職人の殻を破り、SNSを駆使して「基礎の手技」の重要性を次世代へと訴える。また、異業種の職人を対象に、「いぶし銀の会」を立ち上げ、オリジナル製品の企画、開発など「未来の職人像」を探っている。コンピューター依存が加速する製造業の未来を受け入れつつも、「機械の前に人間ありき」と、代々受け継がれてきた職人の技と精神性の伝承に力を注いでいる。◎2014年「八尾市ものづくり達人懸賞」受賞、2015年日刊工業新聞「マイスターに聞く」掲載、「なにわの名工」受賞◎西尾鉄工所ホームページhttps://nishio-tekkousho.jimdo.com/ 西尾鉄工所技術伝承 https://nishio-tekkousyo.jimdo.com/