伊藤 哉

製造業専門の工場経営コンサルタント。金属工学の専門家で製造/生産技術、生産管理、IEにも詳しい。エンジニアの視点で課題を設定して結果を出し、工場で儲ける仕組みを定着させることを得意とする。コア技術の見極めに重点を置いている。 大手特殊鋼メーカーで20年近く、一貫して工場勤務。その間、エンジニア、管理者としての腕を磨く。売上高数十億円規模の新規事業の柱となる新技術、新製品開発を主導し成功させる。技術開発の集大成として多数の特許を取得した。 その後、家族の事情で転職し、6年間にわたり複数の中小ものづくり現場の管理者を実地で経験した。 大手企業と中小現場の違いを肌で理解しているのが強み、人財育成の重要性も強調する技術系コンサルタントである。 技術立国日本と地域のために、前向きで活力ある中小製造企業を増やしたいとの一念で、中小製造業専門の指導機関・株式会社工場経営研究所を設立。現在、同社代表取締役社長。1964年生まれ、名古屋大学大学院工学研究科前期課程修了。技術士(金属部門)

現場で使っている工程指標や生産指標の狙いは何ですか?   1.現場に頑張ってもらうのに必要なモノ 現場と工程指標や生産指標を共有していますか? 指標を掲げれば、現場は仕事ぶりの良し悪しを自ら判断できます。 各種...

アフターサービスで「コト」を届け、そこで獲得された情報を「モノ」づくりに生かし、高付加価値化のスピードを上げる、という話です。   1.コア技術戦略 製品やサービスの高付加価値化は、コア技術を軸に考えます。 た...

コア技術や付加価値を考える時に抱きがちな「高度な技術開発をやらねばいけない」という先入観を拭い去る。 現場に埋もれている、「属人的」「労働集約的」な強みを探す、という話です。   1.高度な技術開発をやらねばい...

想いをシンプルに繰り返し伝えると、現場へ浸透しやすくなる。 経営者や現場リーダーは「言葉の力」に注目する、という話です。   1.言葉の力 総計50名程度の現場を管理していた頃、現場のへの情報伝達で必ずやってい...

技術開発の狙いは? お客様に届ける「コト」や「高めた利便性」との紐づけが技術開発の必然性を生み出す。 技術開発では、まずは、過去の実績を振り返り、コア技術に付加すべき要素技術を考える、という話です。   1.製...

「感覚」を前面に出した高付加価値化では、従来の延長線上にはない商品開発が展開される可能性がある。 マスカスタマイゼーションが今後の方向性とするならば、従来にはない、予想外の展開もあり得る。 高付加価値化を目的とした「変化...

トップや管理者が実践している現場に対するフォローや評価の活動は自社製品のイメージアップにつながる、つまり、顧客の信頼感を高める効果がある、という話です。   1.トップが現場に直接向き合う重要性 広島県広島市に...

軽量化はキリのない顧客ニーズ。自社製品や自社技術の軽量化で付加価値を高める可能性を探る。 自社の軽量化技術開発の方向性や扱う材料のトレンドを把握して5年先、10年先の見通しを立てる、という話です。   1.軽量...

現場と一体となってトライした開発業務の履歴、特に失敗の実績を一元管理できる体制はイノベーションを促すためには欠かせない、という話です。   1.高機能化の技術開発で役に立つ経営資源 既存商品(製品)の技術開発と...

グローバルや日本国内で独自性がなくても、地域で個性を発揮することを考える。ローカルなコア技術、強みにも注目する、という話です。   1.5年先、10年先の姿を描くために必要な視点 現場の目指すべき姿を描くことは...

移動が伴う動きの分析にはフロー・ダイヤグラムを活用して、工程分析の精度上げる。付加価値を生まない「移動」を見える化するフロー・ダイヤグラムで大いにムダを見つける、という話です。 1.「停滞」や「手待ち」は止まっているので...

モノ言える風通しの良さは儲かる工場経営の基盤であり最良の経営資源。意識して、意図して、現場との「心」の繋がりを構築する工夫を重ねる、という話です。 1.三菱自動車の燃費不正問題 三菱自動車の燃費不正問題では、「三菱自動車...