『トヨタ生産方式』の記事一覧 : 143件

トヨタをやめてから、大企業でも生産工程の進化が非常に遅れている工場を多く見る機会に恵まれた。 機械工場でも、1つの機械にロットで製品を仕掛けている。   ということは製品に流れがなく滞留する。 ということは生産...

トヨタでは生産技術部が工場の生産ライン・生産設備をすべて設計・製作し、製造部に提供する(当然経理部からの予算取りもすべて生産技術部が行なう)。 製造部はそれに要員を投入して生産活動を行なう。生産技術部がメーカーで、製造部...

ある時期から係長昇格の条件に、英語の検定試験であるTOEICでB級をとらなければならないという方針が人事部から打ち出された。 私はもう既にその段階は超えてしまっていたからよかったが、若い社員連中には激震が走った。 TOE...

コンサルティングを始めて、地元の信用金庫の紹介である自動車部品の3次下請け会社を訪問したことがある。 現場を見せてもらったが、外国人の方が半分ぐらいいて、トヨタの目から見ると非常にゆっくりとした調子で作業していた。 見学...

トヨタ生産方式における運搬の納入は多ければ多いほどよい。なぜならラインと同じ状況になっていくためだ。さらにラインとラインがドッキングすれば運搬は消滅する。 この考え方でトヨタは突き進んできた。 トヨタは外注メーカーに部品...

今日あるクライアントと打ち合わせをした。この会社は日本で現代の匠が全て組立てて製品を完成させてしまっていた。 それが海外へ工場を進出させると同時に困難にぶち当たった。外国人に匠の技を伝授しなければならないのだ。 これは非...

トヨタ工場では工場持ち回りで毎月1回、製造トップの副社長以下の役員・各工場の部次長が出席し、2つの課の現場改善事例発表会が開催される。 「ええーー、そんな頻度で?」と驚かれるかもしれない。しかしトヨタは巨大企業で「課」の...

トヨタは1984年、GMと合弁会社をアメリカ西海岸のカリフォルニアに設立した。アメリカ大陸への初めての工場進出だ。 その際にいろいろなトヨタ用語を英訳する必要に迫られた。しかしこれが大変な作業だった。 最も重要な用語であ...

室町時代には、人が集まる都市といえば、まだ城下町はなく門前町が中心だった。 門前町は寺社への参拝客が多く集まるから町として栄える。そこで力を持ったのが寺社だ。 この中世では、多くの権力者が自分の土地へ勝手に関所を設け、そ...

私は本社工場の日程課(生産管理室の旧名)の担当者時代、期末たな卸し改善に命をかけていた。 期末たな卸しは本決算と中間決算の年2回ある。 生産ラインの横には部品棚がびっしり配置されている。そして全ての部品の棚における位置が...

自動車のような耐久消費財は、現在はすでに販売していない車でも、お客様は大切に今も乗っていただいているものも多い。 そのようなお客様の車が故障した場合、自動車メーカーはどんなに古い車種でも補修用の部品を供給しなければならな...

トヨタの工場で改善を思いつけば、関係する人や部署へ直接説明に行く。 良質の提案ならすぐに説得でき、即実施となる。実施できた後に、創意工夫提案用紙を記入し上司(会社)に報告しておく。 上司は製造予算管理制度で毎月出される改...