柿内 幸夫

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。

前回の話の続きです。パートさんが実行してくださった改善について、その内容をご紹介しましょう。   印象に残っている素晴らしい改善はいくつもあるのですが、例えば、計測器メーカーのY社で改善指導をしていた時のことで...

「改善なんて専門家の方がやることで、私のようなただのおばちゃんにはとても無理です」 これはある会社の現場で働いているパートタイマーのMさんから言われた言葉です。   しかしその方の仕事のやり方を見てみると、もの...

「改善とはどういうことでしょうか?」というストレートな質問を受けたら何と答えようかな…、と考えたことがあります。 改善のコンサルタントをしていますから、聞かれなくてもいろいろな形で改善を説明しています。前回は受験との違い...

多くの皆様は受験の経験があると思います。 最初に受験とはどんなものか、考えてみます。 まず、満点を取らなければ受からない……ということはありません。たいていは7割も取れば御の字、という感じですから、受験生は100点を取る...

週、その週にあった改善の話や、その時々の改善の話題、あるいは改善にかかわるミニレクチャーをお届けいたします。 まず第一回目の今回は、私が目指している改善のやり方についてお話しいたします。   「改善」とは「善く...

チョコ案は社員全員が改善に参加する仕組みです。みんなで改善を実行して、それを報告してほめてもらう仕組みです。 そして、その内容はマネでもいいのです。あるいは消えかけた白線を引きなおすメンテナンスでもいいのです。そういう当...

KZ法のKは改善、Zは全体を表します。社長を筆頭に全員が現場で現物を前にしてワイワイガヤガヤと議論をすることで全体を把握し、最も役に立つ全体最適の改善をみんなで実行する方法です。 具体的な方法ですが、参加者全員が、一人3...

1.世の中の変化は止まらないから。 世の中の変化は止まらないどころかスピードアップしています。江戸時代であれば、交通手段や情報交換の手段などはほとんど変化がありませんでしたから、もし何か分からないことがあったら村の長老に...