髙木 俊郎

株式会社アルファTKG社長。1953年長野市生まれ。2014年3月までアマダ専務取締役。電気通信大学時代からアジアを中心に海外を訪問して見聞を広め、77年にアマダ入社後も海外販売本部長や欧米の海外子会社の社長を務めながら、グローバルな観点から日本および世界の製造業を見てきた。 http://a-tkg.com/

※2015年12月に書かれた記事です。   2015年も年の瀬を迎えようとしている。 製造業界にとって本年は、歴史的な潮目の変化を感じる年であった。 BRICsと騒がれた新興国への期待は、中国の経済変調の影響で...

日本の中小製造業を取り巻く環境が大きく変化している。 特に精密板金業界など製品の適用範囲が多岐に渡る業界では、輸出依存業種やIT業種からの受注が激減する一方で、内需関連業種は依然として活況を呈している。 2万社を誇る中小...

ベンチャーへの期待が高まっている。 しかし残念ながら、日本での起業環境には未整備な点が多く、日本のベンチャー創出は欧米と比べ、圧倒的に遅れている現実がある。 また、「日本の若者にはベンチャー精神が欠けている」との指摘も多...

中国経済の異変が伝えられている。 6月以降の上海総合株価の暴落に続き、中国政府の一方的な通貨切り下げ報道が世界を駆け巡った。 日本をはじめ、夏休み真っ只中の欧州でもこの事実には敏感に反応し、世界中の報道機関によって『中国...

日本の中小製造業・町工場のお家芸である『多品種少量生産・短納期生産』が、世界の潮流となってきた。 インダストリー4.0(I4.0)やインダストリアル・インターネットも、『究極の多品種少量生産システム』を目指しているのは明...

IoT(モノのインターネット)に注目が集まっている。 2015年5月28日にNHKが『クローズアップ現代』でIoTを取り上げ、コマツやアメリカのGEの取り組みや、ドイツ政府による「インダストリー4.0」を放映した。 放映...

第四次産業革命(インダストリー4.0)という『現代の黒船』が日本にやってきた。 米国GEのインダストリアル・インターネットにも刺激され、日本でもこれらの動きを組織的に進める団体が活動を開始した。 このポイントは、『つなが...

アジア製造業のお手本に 欧州の中小企業が実現している『製造オートメーション化』が世界の注目を浴びている。 欧州全体を取り巻く経済は、ロシア、東欧、中国の経済減速の逆風やEU域内課題が山積みで、欧州の優等生ドイツにも暗雲が...

人工知能が東大に合格する日が目前に迫っている。 今の 人工知能レベルは、偏差値47。全国の80%の私大に合格できるレベルに到達したそうである。ニューラルネットによる「新たなる進化」や「複雑なコトバを操る」人工知能開発も急...

1964年にIBMがメインフレームSystem/360を発売してから、半世紀が経過した。 オペレーションシステムを搭載したこのマシンがキッカケでComputerが一般社会に台頭したが、当時の日本でのComputer概念は...

昨年に製造業界のイノベーションとして注目された話題は、第4次産業革命『インダストリー4.0 (I4.0)』であった。 専門紙や業界雑誌の記事に加え、欧州メーカの宣伝報道も積極的であり、インターネット上でも盛んに取り上げら...

インターネット時代の今日、スマートフォン(スマホ)の普及に想像を絶する“破壊的イノベーション”を感じるのは私だけではないはずである。   スマホで急成長を遂げている中国の「小米科技(シャオミ)」を知らない人は少...