来嶋一弘

現場改善コーチ。楽々改善舎代表 ◎1958年大阪府生まれ。同志社大学工学部電子工学科卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック)に入社。34年の勤務の後、2015年に定年退職。◎前半17年間は、生産技術として社内用生産設備の制御・計測機器の設計を担当。後半17年間は、社内の生産工場の生産革新・生産性向上プロジェクトの支援を担当。現場改善を推進する。同時に、IE(インダストリアルエンジニアリング)トレーナーとして現場メンバーにIE改善の訓練を行う。社内のIEトレーナー養成研修を担当し、IEトレーナーを育成。社内のIE認定部会の副主査を10年間担当。◎1995年、衛生工学衛生管理者試験合格。2011年、技術士(経営工学)ニ次試験合格。2015年、栃木県足利市の5Sインストラクター研修修了。◎2015年、楽々改善を提唱し、「楽々改善舎」を大阪にて発足。楽々改善のサポート、5S改善を推進できる人材の育成、Webによる現場改善の情報発信、電子出版をノマドワークで推進している。◎楽々改善 http://r2k.link/raku.html

Q:作業を分けるとは? A:具体的な組立作業で、考えてみましょう。 例えば、スマホのような形のものを組み立てる場合を思い浮かべてください。 外側には、表ケースと下ケースの2つのケースがあります。内側には、部品Aと部品Bの...

Q:測定した時間の見方は? A:測定した数字、つまり時間(秒)を見てみましょう。 3回のサイクルタイムが、だいたい同じような時間になっていれば問題はありません。しかし、毎回の時間に「バラツキ」があると、ちょっと問題です。...

Q:時間測定の方法は? A:時間測定は、「ストップウォッチ」を使って測定します。 今では、スマホのアプリでも簡単に行えます。しかも、ラップ(途中経過)も取れます。これは、5,000円くらいする競技用の高級ストップウォッチ...

Q:どのように動画を撮れば良いのか? A:ビデオカメラがあればベストですが、準備が大変ですね。 工場でスマホが使える場合は、スマホで撮れば簡単です。 ダメな場合は、デジカメの動画で撮りましょう。   三脚があれ...

Q:作業改善をどのように進めれば良いのか? A:作業改善のステップは、次になります。 ①動画を撮る/時間を測定する ②作業に分けてみましょう ③作業のムダを見つける ④改善と評価を行う     ワ―!大変だと感じた人もい...

Q:指先が痛くなります A:「指先が痛くなるような作業」です。 例えば、小さな部品を取ったり、細い線を溝に這わせるような作業です。 一日やっていると指先が痛くなるし、小さな部品を取り損なって落とす場合もあります。ストレス...

Q:置く場所を決めるとは? A:一度、しゃがむ、そして、立ち上がってみましょう。 どのくらい時間がかかりましたか?約1秒、かかったでしょう。 これを何回も行っていると、とても疲れます。 最悪の場合は、ギックリ腰なんてこと...

Q:手の前後の動きとは? A:組立作業では、手を前後に動かすのが中心になります。   そこで質問です。あなたの手は、前後に何cm動きますか? 答えは、約30cmです。A4サイズの長い方の長さになります。 それで...

Q:「IE」とは? A:IEは、「インダストリアルエンジニアリング」の略で、100年あまり前にアメリカでつくられた手法です。 実は、私はこのIEを、会社で教えていました。 エンジニアリング(工学)と呼ばれており学問的な部...

Q:組立作業のムダとは? A:「組立作業」は、繰り返し、手作業で製品や部品などを組立てることです。 作業台の上で行ったり、コンベアを用いて行う場合があります。 機械で生産するのではなく、手作業中心で行うことを考えていきま...

Q:崩れないようにするためには? A:あなた基準で評価してみるのです。 評価基準は「楽になったか?」と「楽しいか?」です。   「楽になったか?」は、 あなたが仕事を終えて帰る時の、身体の疲れの状態で判断します...

Q:どこが良くなりましたか? A:どんどんスッキリしてきましたね。 あなたの改善の良くなったところを、じっくり見てみましょう。   まずは、「探し」が少なくなっていますね。全く、探さなくなったかもしれません。 ...