エイム・テクノロジーズ、工事不要・低コストの『バディモード』提供開始—人×ロボでエレベーター連携
この記事の内容をまとめると…
- エレベーター工事不要の新方式「バディモード」を正式リリースした旨の発表
- 清掃ロボットとスタッフが協働しエレベーター連携を実現する方式の提供
- 導入試行や継続運用を含む柔軟な運用形態への対応
エレベーター連携のできるサービスロボットの開発・販売を行う同社は、簡便かつ短期間で導入可能な「バディモード」を8月に正式リリースしたと発表した。複数の施設で活用が進んでいるとし、同社のEVアダプタ方式のフルオート連携へ移行する前段としても利用できるとしている。
バディモード詳細
バディモードは、人とロボットが仲間となり、ロボットが自律で行えない場面で人の助けを呼ぶことで協働するコンセプトである。まずエレベーター連携のためのバディモードを複数施設にて導入開始としている。清掃ロボット「KIRARA」がフロア清掃を終えるとエレベーター前まで自動走行し、スタッフまたは管理者の同社提供アプリがあるスマートフォンに“助けて”という通知を送る。呼ばれたスタッフや管理者がエレベーターのボタンを直接押し、エレベーター到着後はアプリでロボットに“入って”“出て”と指示することで連携を担う。目的階に到着しエレベーターを降りた後は、そのフロアの清掃エリアマップに切り替えて自動清掃を再開する。
同社は従来のエレベーターアダプタ方式によるフルオート連携も提供しており、バディモード導入後にフルオートへ移行する、導入前の試行や実証として活用する、そのまま継続運用するなどの選択が可能としている。この方式ではエレベーター本体の改造やアダプタ設置は不要で、設定後に即日、AIMロボットや同社クラウドと連携できる他社ロボットもエレベーターと連携可能とする。初期費用および月次のランニング費用が低く導入が容易である点を魅力として挙げている。
どのように活用する?
エレベーター前での連携を人が担うことで、エレベーター保守会社との協議に時間を要する案件への対応や、早期導入の要望に応える手段として活用できるとしている。エレベーター以外でも、セキュリティドアの開閉や急なスロープ、90度クランクなどの場面で仲間を呼び出して手伝ってもらうことも予定している。
導入事例として、大型マンションでの清掃用途における清掃ロボット「KIRARA」の導入・運用、港区の大型ビルでの導入・運用、都内の介護施設や有馬温泉の旅館での導入・運用開始が挙げられており、日次清掃を実施しているとする。
その他
■会社概要
会社名:エイム・テクノロジーズ株式会社
所在地:東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル9階
代表者:吉本万寿夫
設立:2019年 8月
URL:https://aim-tech.jp
■事業概要/その他(記載抜粋)
・エレベーターソリューションの開発・販売・設置
・自立AIサービスロボットの開発・販売
・ロボットとAIとIoTによるソリューション提供
・経済産業省ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)会員