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可能な範囲で朝型勤務にする

可能な範囲で朝型勤務にする

今日も一日頑張った、と思って時計を見た時間が21時、22時を過ぎていた、という日が続いていませんか。

日本は特にその傾向が強いのですが、技術者に限らず夜遅くまで仕事をするというスタイルが正義、という文化が醸成されていることが多いです。

勤怠の時間関係上、朝型が難しい場合も多いのかもしれませんが、可能な限り勤務スタイルを朝に変更することをお勧めします。

創造性のある仕事がはかどる時間帯とは

技術者の華々しい成果を上げるという場面を描写するとき、

『夜中、徹夜』

といった単語を多く用いて語られることが多いですが、

『早朝』

という単語があまり出てこないことからも、この状況が裏付けられているのではないでしょうか。

 

人というのには朝型と夜型の人間がいるといわれていますが、技術者として最も大切な、

『創造性ある仕事』

を行うには、朝の時間帯や勤務時間外のほうが望ましいというのがほぼ定説になりつつあります。

一例としてはLaura Vanderkam著の『What the Most Successful People Do Before Breakfast』などでも、その旨が述べられています。

 

では、具体的にどのように朝型文化を醸成すればいいのでしょうか。

朝型文化を醸成するためには

最も効果的なやり方は、

『退社時間を決め、上司が積極的にその時間になったら退社する』

という姿を見せることです。

 

もちろん、仕事の締め切りなどがあるでしょう。

終わりの時間が決められたら、その時間までに仕事を終わらせなくてはいけません。

しかし、この時に頑張りすぎて夜が遅くなれば、そのぶん思考力は衰え、いい仕事はできません。

 

その時は、いったんリセットして次の日の朝に仕事を終わらせる、という考え方にするのです。

その日が締め切りだったものを、次の日の午前中に伸ばしたことで大きな影響が出てしまう場合は別ですが、可能な限りいったんリセットさせることが重要です。

 

これによって、

『ミスの低減、内容のブラッシュアップ』

が可能となっていきます。慌てて行った仕事でミスが多くなる、そして創造性に欠けるといった状況を防ぐことができます。

 

そして、若手技術者にとって最も大きな教育は、夜遅くまで仕事をやることによる、

『“やった感”という満足感に浸る』

ことを防ぐということです。

 

夜に仕事をすることは、効率と創造性の低下につながるということを若手技術者に早い段階で教育することが、後に短時間で高効率な業務体制を整えるにあたり重要になってきます。

ぜひ、目標退社時間を設定して、朝型業務体制を構築し、業務効率を上げることを試みてください。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。その後、複数の大手メーカーにて技術者として勤務。専門外の企業に転職したときは周りの会話についていけないという苦境に陥るが、試行錯誤の末に活字を基本とした独自の思考法を確立、開発最前線で成果を積み上げたことにより最先端研究プロジェクトリーダーに昇格。また、自らの立ち直りに実践した思考法を応用した技術者育成法により、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出。当時評価の低かった若手技術者を事業部最年少海外駐在者として送り出すなど、技術者教育でも高い評価を得た。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。川中から川下の企業の研究開発最前線での技術指導、サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面し、専門性を生かすも殺すも人材に大きく依存することを実感。さらに自らの技術者人材育成経験から技術者育成には一般的な人材育成と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要という考えに至った。その後、技術者に特化した人材育成プログラムがほとんど存在しないことに着目して「技術者人材育成研究所」を創業、FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/