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中小製造業でIoTが進まない 3つの理由

中小製造業でIoTが進まない 3つの理由

アメリカの古い歌に「3 is a magic number」というものがある。タイトルの通り「3は不思議な数字〜♪」といった内容で、3の不思議さと魅力を歌っている。そう言われてみると、早起きは三文の得、三度目の正直、仏の顔も三度まで、3人寄れば文殊の知恵、御三家など、3にまつわる言葉はとても多い。またフランス料理と中華料理、トルコ料理の世界3大料理をはじめ、人は優れたものをなぜか3大○○で表したりする。人はなぜか3が大好きだ。

▼いまIoTは実験段階から導入フェーズに移りつつあり、いくつもの会社から製品やサービスが提供されている。しかしその実態は、大手製造業は導入に熱心だが、中小製造業は様子見か冷めた目で見ていたり、関心はあるが二の足を踏んでいる状態が多い。日本の製造業の9割以上は中小企業が占める。彼らがいかにIoTを使って経営を上向かせるか。これが一番大事な要素だ。

▼中小製造業でIoTが進まない理由はずばりこの3つ。「①金がない、②人がいない、③分からない」。中小製造業は資本力が弱く、新たにIoTに設備投資するだけの余裕がない。IoTにはITの知見も必要で、情報システムやIT専任担当を置いている中小製造業は少なく、人材が不足している。そして、IoTはこの数年で急激に流行り言葉になったため、定義が曖昧なまま広がってしまい、結局よく分からないという声がとても多い。課題はシンプルで明確だ。日本の製造業の復活は、この3つを解決することから始まる。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ