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JEMA(日本電機工業会)、2016年版「製造業2030」発表 製造業の将来像とは?

日本電機工業会(JEMA)は、2030年に向けたIoTによる製造業の変革への提言書をまとめた。提言書では市場環境に合わせて製造プロセスを組み替えてフレキシブルにビジネス環境を構築する「FBM」(フレキシブル・ビジネス・アンド・マニュファクチャリング)の考えをもとに、「FBMアーキテクチャ」「制御盤2030」「製造業のサービス化」の3つの観点から今後の取り組み方法と課題を挙げている。

JEMAでは、昨年5月に「2015年版製造業2030」をまとめ、IoTによる製造業の革新に対して、電機業界を含めた製造業全体に対しの将来像を示した。このほどまとめた「2016年版製造業2030」は、昨年提言したFBMを用いた製造業の変革やサービス化について、具体例を検討し、まとめている。

FBMについて、JEMAスマートマニュファクチャリング特別委員会で、「FBMアーキテクチャ」「制御盤2030」「製造業のサービス化」の3つのWG(ワーキンググループ)をつくり、1年間かけて検討。「FBMアーキテクチャ」では、FBMとは何かを定義し、FBMモデルを提示した。

FBMの具体例として「制御盤2030」では、制御盤の将来像を取り上げ、フレキシブルな製造を検討。制御盤のモジュール化実現への課題を整理しながらガイドラインを設け、制御盤FBMについて考察を加えている。また、「製造業のサービス化」では、モータを利用した製品(ポンプ、工作機械、ロボット)について取り上げ、これらの製品に関するサービス化について検討を行なった。

モータを使った製品(ポンプ、工作機械、ロボット)の製造業で、どんなサービスが生まれるか、またその時どんな要件が必要になるか議論してきた。EC運用、SC運用、生産運用の観点からそのサービス分析し、製造業の全体プロセスでサービス化が重要になってくるとしている。

さらに、まとめとして、アーキテクチャ設計への移行を提言し、顧客のニーズの変化に対する対応力を高めるため、個別設計、及び摺り合わせから、構造とインタフェースを規定し、それに基づいて開発するアーキテクチャ設計に移行することにより、モジュールを組み合わせることで複数の商品を提供することが可能になるとしている。

同委員会では、17年も引き続き提言に向けた活動を計画しており、 FBM実現に向けたアクション(FBMモデルの拡張、ユースケースの検討、 制御盤2030の実現に向けた具体的検討)をはじめ、他団体との連携、普及活動、及びそれによるフィードバックなどを予定している。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ