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HPとPTC、NSW、工場向けIoTスモールスタートパッケージ提供開始 月額50万円〜

日本システムウエア(NSW)、PTCジャパン(PTC)、日本ヒューレット・パッカード(HPE)の3社は、ファクトリーIoT用ハードウェアとして最適化された「HPE Edgeline」と、PTCのIoTプラットフォーム「ThingWorx」をパッケージ化した「ファクトリーIoTスモール・スターター・パッケージ」を、多くのIoTプラットフォーム導入実績を持つNSWによる導入コンサルティングおよび開発者向けトレーニングとともに提供を開始しする。価格は50万円~/月で、NSWおよびHPEとPTCの販売代理店を通じて販売する。

ファクトリーIoTスモール・スターター・パッケージ_イメージ図

背景

IoTの登場により製造業を取り巻く環境は大きく変化しており、特にファクトリー IoTによる生産性の向上および情報の活用による競争力強化の重要性が急激に高まっている。

しかし、製造業の企業の多くは「どこから取り組めば良いかわからない」、「ROIが見えない」、「どのようなデータをどのように見れば、どのような効果が得られるのかわからない」等の理由で、なかなかプロジェクトを進行できないという課題に直面している。

その一方で、先行してファクトリー IoTへの取り組みを開始している企業では、現状課題を顕在化するために可視化が不可欠であり、企業を取り巻く環境によって必要となる情報も見方も変化させる必要があると考え、迅速かつ継続的に可視化を実現する手段として、IoTプラットフォームを検証し始めている。

パッケージ詳細

同パッケージは、2-3か月の短期間で自社工場の設備状態、稼働状況、品質情報などのリアルタイムモニタリングを可能にするために必要なソフトウェアライセンス、ハードウェア、導入支援・継続的なプロジェクト支援のサービスをセットで提供する。

IoTによる経営課題の顕在化を進めたいと考えている顧客は、少ない初期投資で迅速にIoTへの取り組みを開始できる。

活用する情報、接続性、可視化の方法や期待する効果は企業ごとに異なるため、仮説、可視化、評価、次の仮説へとお客様と一緒にPDCAを回しながら、IoTへの取り組みをより高いレベルで進めていくためのアプローチを提案する。

特徴

  • 安全:データを社外に出すことなく、セキュアな環境での運用実現が可能
  • 早く着実に:1ヶ月前後でのシステムの稼働と1年間のプロジェクト支援による確実な立ち上げ
  • 経済的:グローバルレベルで実績のあるIoT製品群とサービスをパッケージ化することにより、低価格での提供を実現

【ファクトリーIoT スモール・スターター・パッケージ構成】

◆ソフトウェア:PTC ThingWorx SCO Platform Edition – Standard

  • サーバーアクセスライセンス:10ユーザー
  • eLearningライブラリ:10ユーザー
  • 接続アセット:最大500
  • ※オプション:追加ユーザーライセンス、Kepware Manufacturing Suite(OPC)

◆ハードウェア:HPE Edgeline EL1000 Converged IoT System

  • Edgeline EL1000 筐体 +ProLiant m510サーバーカートリッジ x 1
  • 8コア インテル(R) Xeon(R) D-1548 2.0GHz-2.6GHz(Turbo)
  • 32GBメモリ、2TB SSD (SoftwareRAIDで使用、実効1TB)
  • USB3.0 x 4、PCI-e Gen3x8 x 2、1GbE RJ-45 x 2、SFF ドライブベイ x 2
  • HPE iLO4 および専用RJ-45 x 1
  • ※オプション:OPCサーバ用Gateway (EL10)

◆サービス:NSW 開発支援サービス

  • サーバ環境構築、実機接続作業
  • 個別テンプレート作成(カスタマイズ)、データ取得支援(計1ヶ月)
  • 技術者向けトレーニング(1日)
  • ヘルプデスク、技術問い合わせサポート(1年)

出展:日本システムウエア、PTCジャパン、日本ヒューレット・パッカードの3社協業による「ファクトリーIoTスモール・スターター・パッケージ」の提供を開始


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。