Tektronix、7シリーズDPOオシロスコープを発表—25GHz・業界最小ノイズ・10倍転送
この記事の内容をまとめると…
- 7シリーズDPOオシロスコープを発表
- 業界最小クラスのノイズと最高クラスのENOB、最大10倍の高速データ転送を実現
- 最⾼周波数25GHz、QuietChannelやデュアルOS対応などの設計を採用
新世代の超高性能測定器として7シリーズDPOオシロスコープを発表。最⾼周波数25GHz、業界最小クラスのノイズと最高クラスの有効ビット(ENOB)、最大10倍の高速データ転送で研究・設計を支援する製品である。
7シリーズDPOオシロスコープ詳細
7シリーズは、独自開発の2つのカスタムASICを含む次世代の信号パスとデータ処理性能を備え、業界最小クラスのノイズと高いENOBを実現する設計である。最⾼周波数は25GHzで、高速通信、高エネルギー物理学、AI、量子コンピュータに携わるエンジニアや研究者を支援する。
信号忠実度の面では、ランダム・ノイズを極小化し、8GHzで7.5ビット〜25GHzで6.5ビットのENOB性能を示す。QuietChannelテクノロジにより、アクティブ・イコライゼーションで高速信号損失を補正し、ノイズを低減する。
スループットの面では、10G SFP+ LANとTekHSI技術により、従来機種との比較で最大10倍のデータ転送速度を実現する。拡張性に関しては、アップグレード可能なアーキテクチャとTekConnectプローブ・インタフェースの互換性により、既存のプローブ資産を活用できる。
ワークフロー面では、15.6型1080pタッチ・スクリーン、WindowsとLinuxのデュアルOS対応、専用のシリアル解析ツールにより、検証の効率化と洞察の加速を図る。ユーザ・インタフェースはTekScopeソフトウェアにより統合され、プログラム制御と一貫性のある操作性を提供する。
コア技術として、カスタムASIC、最適化されたFPGA、高性能GPUを組み合わせた信号パス構造を採用し、Tek079およびTek085のチップセットを中核に据える。これにより、低ノイズと高ENOBを維持しながら、高帯域モデルへの拡張が可能な設計となっている。
どのように活用する?
高速通信、高エネルギー物理学、AI、量子コンピュータなどの分野で、低ノイズかつ高い信号忠実度による取り込みと高速解析を通じ、観測・理解・検証のスループット向上を支援する。
仕様・スペック
最⾼周波数 | 25GHz |
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ENOB | 8GHzで7.5ビット〜25GHzで6.5ビット |
データ転送 | 10G SFP+ LANとTekHSIにより最大10倍の高速化(比較対象はDPO70000) |
ユーザインタフェース | 15.6型1080pタッチ・スクリーン、TekScopeソフトウェア |
OS対応 | Windows/Linux(デュアルOS) |
テクノロジ | QuietChannel(アクティブ・イコライゼーション)、TekConnect互換 |
チップセット | Tek079、Tek085 |
モデル | DPO714AX(7シリーズの最初の製品) |
その他
提供開始時期:本日受注開始、今月後半に出荷開始予定