世界的な日本食ブームに乗る! 食品機械は海外市場にチャンスが

世界的な日本食ブームに乗る! 食品機械は海外市場にチャンスが

■衝撃を受けた食品機械の進化

食品や食品機械関連の展示会を取材した際、寿司を握るロボットやチャーハンを作るロボットなどユニークな食品機械が並んでいたのが印象的だった。特にじゃが芋の芽をカメラで撮影し、ロボットがそれを削り取ったり、鱧(はも)の骨切りを人手と同じように行うロボットなど、なるほどと思える機械に魅了された。

■情報発信力に課題を残す食品機械メーカー

日本の食品機械の輸出比率は他の機械類に比べて低い。背景には、色々な要因があるが、そのひとつには食品機械メーカーのほとんどが中小企業であることだ。中小企業の情報発信力は、大手企業に比べるとどうしても劣る。優れた日本の食品機械も国内だけのPRと販売では市場は限定されてしまう。

■日本食ブームに乗った輸出拡大の仕掛けを

折しも国際的に日本食ブームである。日本食の見た目の美しさとへルシーさが 評価を高めている。日本製の食品機械を使うことで、真の日本食を正しく海外に浸透させる効果も期待できる。これに日本が誇るロボット技術を融合させることで、さらなるアドバンテージ確保に つながるはずだ。残念ながら言葉などの壁もあり、日本企業、特に中小企業の海外への情報発信力は弱い。日本の優れた技術が国内で埋もれないような仕掛けがいまこそ最も必要な時かも知れない。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。