【IoT等活用事例】新人の作業者らに分かりやすく、簡単マニュアル作成ツール活用(アースアテンド)
事例のポイント
- 現場での適切なマニュアル作成・活用を進めるため、簡単マニュアル作成ツール「Teachme Biz」を導入
- 分かりやすいマニュアル作成ツール、および現場作業の失敗事例の蓄積ツールとして活用
企業概要
アースアテンド(東京都品川区)は、プラスチックやゴム、またはカーボン系素材を使った切削加工、打ち抜き加工を主に行う会社。
自社のみで製造を行うのではなく、品川区内の近隣にある協力会社に金属加工部品、成形加工部品等の政策を依頼し、それらをセットして顧客に製品を納入することも手がける。
解決を目指した課題
作業現場で使うマニュアルは、その作業をよく知らない人が、品質の良い製品を効率的に作るための手順を学ぶために見るものである。
しかし、閲覧に手間がかかることや、マニュアル作成・更新作業に大きな手間を必要とするものであるため、適切なマニュアル作成・更新・閲覧が社内に浸透していかないという課題があった。
課題への対応
きっかけ・経緯
前記のような背景の中で、同社では、作業現場のマニュアル作を効率的に行えないかと考えていたところ、株式会社スタディストが提供するマニュアル作成ツール「Teachme Biz」を紹介してもらう機会があった。
そして、試行的に「Teachme Biz」でマニュアルを作ってみたところ、自社で役立つツールであると感じたため、2014年12月頃に「Teachme Biz」を導入した。
具体的な解決手段
同社では、「Teachme Biz」を導入することで、従来のように紙に文章や絵を描いてマニュアルを作成する代わりに、社内で配布しているタブレット端末を使って実際の作業現場で写真を撮り、画面から簡単に説明文を入力するだけで、マニュアルの作成ができるようになった。
また、マニュアルの管理についても、従来であれば、紙のマニュアルを更新したときに、更新版のマニュアルを現場に差し替えてもらうのが難しかったが、「Teachme Biz」を使い、常に最新のマニュアルを閲覧できる環境になった。
さらに、作業の実情と合致しなくなったマニュアルについては、使用禁止フォルダに入れるだけで簡単に閲覧禁止とすることもできる。
▲マニュアルを作成している様子(左)と、ものづくり現場で「Teachme Biz」を使いながら作業をする様子(中・右)
メリット・効果
作業現場では、全ての作業者が常に作業をしており、分からない作業について質問等するために他者に声を掛けにくい場合が多い。しかし、「Teachme Biz」を使うことで、他作業者の作業を止めて説明してもらうことなく、ビジュアルで分かりやすいマニュアルによって、初心者でも簡単に作業を学べるようになった。
また、同社では「Teachme Biz」を、作業をする中での失敗事例を集めるツールとしても使っている。例えば、製造や検査の際に失敗した事例を写真に撮影し、「Teachme Biz」にアップロードして蓄積している。
これにより新人作業者がその失敗事例を見ることで、作業の失敗を減らすことができるようにもなった。
IT/IoTツールを提供したIoT関連企業
スマホ等で撮影したデータを使って簡単にマニュアルを作成・共有
株式会社スタディスト(東京都千代田区)
出典:経済産業省関東経済産業局「中小ものづくり企業IoT等活用事例集2017」