現場をパトロール、エクストランの自走式ネットワークカメラ「ilbo(イルボ)」
「現場の様子を事務所や外出先にいながらパトロールしたい」。そんな要望に応えてくれるのが、ITインフラの設計・構築、クラウド移行サービスなどを手がけるエクストランの自走式ネットワークカメラ「ilbo(イルボ)」。
同社が開発・販売を手がける「ilbo」は、ペットの見守りロボとして誕生。発売当初は個人ユーザーが中心だったが、現在では建築現場やオフィス、倉庫、店舗を複数構えるサービス業などへの導入も増えてきているという。
「開発当時は、『ペット×IoT』というものを誰もやっていなかったので、リスクもありチャレンジだった」と羽土代表取締役。LEDライトを目に見立て、人格をもたせたというかわいらしいデザインと相まって「ilbo」は着々とユーザーを増やし、同社の主力アイテムとなった。
双方向音声通話、電化製品の遠隔操作も
主な機能は、暗視機能付きの上下に動くカメラや温度センサーを搭載し、Wi−Fiからクラウド経由で動画配信、双方向音声通話、アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット操作により「ilbo」を自由に動かすことができる。
8種類の信号を出せる学習リモコン搭載により、電化製品の遠隔操作も可能。さらに、2018年内には録画機能も実装予定という。
温度管理や監視、夜間操業のパトロールなど
現在は、オフィス内の監視やエアコン・電気の管理、倉庫内での温度管理や監視などのほか、建築現場のプレハブや施行中のビルにおいて、作業者の監視や状況確認などに使用するケースなども。また、機械の異常をセンサーで検知しアラームで知らせても、実際に目で映像を確認したいという要望が多く、センサーと併用で導入するケースもあるという。
工場内での目視確認や温度管理、双方向通話による作業確認や指示出し、夜間操業のパトロールなど、製造現場での活躍にも期待がかかる。
今後は無線規格を増やしIoTのハブ機能を持たせたり、人感センサーや振動センサーなどを搭載し、工場内の通信機器とする構想もあるという。さらにはAI搭載も構想にあるなど、設定も簡単で気軽に導入できるIoTツール「ilbo」は、まだまだ進化を遂げていく。
▲エクストランの羽土代表取締役