2021−23年展示会開催予定、製造業の一大イベント 展示会復活へ
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大の影響によって多くの展示会が開催中止に追い込まれた。一部はオンライン展示会として代替されたが、それでも、「動く実機を見たい」「技術者と直接話がしたい」「あのお祭りの雰囲気は大切だ」といった声は多く、リアルな展示会の復活への期待は大きい。
東京オリンピック・パラリンピック延期の影響、新型コロナウィルスの動向など難しい状況は続くが、21年は多くの展示会が開催の意向を示している。
FA・自動化関連では、2年に一度11月末に行われていたIIFES(旧SCF・計測展)が、次回は22年1月26-28日に東京ビッグサイト西ホールで行われることが決定した。テーマは『MONODZUKURIという「底力」を未来へ。』で、工程の分業化と技術の追求、それらの組み合わせという日本のものづくり文化を、今度はデジタル化したMONODZUKURIという形で実現しようというメッセージを発信する。リアルの展示会と併設で、初めてオンライン展示会も同時に行う予定となっている。
前回2019年に14万人の来場があった国際ロボット展は、22年3月9-12日に東京ビッグサイト東ホールでの開催が決定。回を重ねるごとに作業スピードや動きの精密性に加え、安全性や導入・使いこなしの簡単さへと技術が進化し、1年後にはどのような進化を遂げているかに注目だ。
設計・製造ソリューション展(DMS)、機械要素技術展、ものづくりAI/IoT展、工場設備・備品展といった専門展示会が一同に会するものづくりワールドは、東京では2月3-5日に幕張メッセで、中部地方では4月7-9日にポートメッセ名古屋で、関西では10月6-9日にインテックス大阪で開催予定となっている。
またメカトロニクス・エレクトロニクスの総合展示会であるテクノフロンティアは、6月23-25日に東京ビッグサイトで予定している。スマートファクトリーやつながる工場など最新トレンドにフォーカスしたインダストリーフロンティアも同時開催の予定だ。
実機を見られる展示会は、特に大型の製造装置や加工機械にとっては貴重な場となる。コロナ影響による巣ごもり需要やECで投資が活発化している包装機械や食品機械。2月24-26日には包装技術の専門展となるTOKYO PACKが東京ビッグサイトで行われ、6月1-4日には食品機械のFOOMA JAPANが愛知県国際展示場で予定されている。プラント設備のINCHEM TOKYOは11月17-19日東京ビッグサイトで、半導体とその製造装置のSEMICON Japanは12月15-17日東京ビッグサイト、工作機械のJIMTOFは2022年11月8-13日に東京ビッグサイトで開催予定となっている。