2019年工業統計速報、過去10年で最高値

2019年工業統計速報、過去10年で最高値

製品出荷額331兆円 従業者数776万人

経済産業省が発表した2019年工業統計速報によると、従業員4人以上の事業所における2019年の製品出荷額は331兆3548億円(前年比3.9%増)。従業者数も776万3431人で0.9%増。いずれも過去10年で最高値となり、右肩上がりとなっている。

一方、従業者4人以上の事業所数は18万4839カ所で、10年連続の減少が続いている。

 

▼従業者数、製造品出荷額等の推移
工業統計調査_従業者数、製造品出荷額等の推移

 

産業別について、製品出荷額では輸送用機械器具製造業が70兆157億円(2.6%増)でトップ。化学工業(29兆7801億円3.7%増)、食料品製造業(29兆6806億円2.2%増)、生産用機械器具製造業(22兆171億円7.3%増)、電機機械器具製造業(18兆7509億円8.6%増)と続く。

従業者数では、前年比減となっても食料品製造業が依然として最も多い114万1450人(0.2%増)。輸送用機械器具製造業の109万1714人(0.7%増)、生産用機械器具製造業の62万2499人(2%増)となっている。

事業所数では、金属製品製造業の2万5176カ所(1.1%減)を筆頭に食料品製造業の2万4409カ所(1.9%減)、生産用機械器具製造業の1万8419カ所(0.3%減)となっている。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。