2018年9月第2週 工場新設・増設情報 神戸天然物化学、ダイハツ工業、三菱倉庫など
【日本国内】
▼神戸天然物化学
キログラム単位での機能材料向けの製造が可能な「キロラボ工場棟」および「研究棟」として、出雲工場(島根県出雲市)で建設を開始した。電子材料関連製品において、製造量がキログラム単位の引き合いが増加、さらにキログラム単位での試作により出雲工場の大型反応器での製造を見据えた開発ステージ案件の取り込みを企画し、キロラボ工場棟の建設に着手した。
延床面積は、257平方メートル(キロラボ工場棟)、538平方メートル(研究棟)、いずれも2019年3月完成予定、投資額は約6億円。
▼ダイハツ工業
グローバルに競争力を維持・向上するための生産体制強化を目的に、操業開始から45年たつ京都工場(乙訓郡大山崎町)のリフレッシュ工事を実施。京都工場は、主に小型車を中心とした生産を行い、シャレード、パイザー、テリオスなど同社の主力小型車のほか、プロボックス、サクシード、シエンタ、ポルテなどのトヨタ自動車の受託生産も行っている。
延床面積は約4万2000平方メートル(新築部分のみ)、着工は18年9月、段階的に操業を開始し22年に完工予定。設備投資額は約350億円。
▼三菱倉庫
横浜港エリアにおける事業拡大のため「災害に強いエコ倉庫」のコンセプトのもと「南本牧配送センター」(横浜市中区)を建設する。南本牧ふ頭コンテナターミナルの至近に位置する海外コンテナ貨物の取り扱いに最適な立地で、食品・食品原料等の輸出入貨物の取り扱いに対応する。
延床面積は約3万5600平方メートル(5階建)、着工は2018年9月、竣工は20年2月予定。設計施工費は約61億円。
▼東洋合成工業
半導体・ディスプレイの製造に使用するフォトレジスト主原料の感光性材料などを生産する東洋合成工業は、千葉工場(香取郡)に第4工場となる新工場を建設する。エレクトロニクス製品や車の自動運転など、ますますの需要拡大に対応し、生産能力の強化を図る。
延床面積は約7000平方メートル、着工は18年11月、竣工は20年7月、稼働開始は20年9月の予定。投資金額は70億円(建物・設備)。
【海外】
▼UACJ
UACJが49%出資する乳源東陽光優艾希杰精箔有限公司が、中国広東省の敷地内に第三工場を新設する。中国では車載用を主体としたリチウムイオン電池の需要拡大に伴い、アルミニウム電池箔の大幅な需要増が見込まれており、電池箔生産設備を新設し、箔地から集電体および電池外装材用箔まで一貫した製造体制の構築を行う。UACJは、日本やマレーシアでの生産に加え、中国での生産拠点を保有することで、グローバル3極での電池箔の生産体制を確立する。
延床面積は2万1000平方メートル、量産開始は2020年予定。