【2018年6月第4週工場新設・増設】森永製菓、ミネベアミツミなど

【2018年6月第4週工場新設・増設】森永製菓、ミネベアミツミなど

【日本国内】
▶エア・ウォーター
レアガス(キセノン・クリプトン)の安定供給と事業の拡大を目的に、加古川工場(兵庫県加古川市)にレアガスを製造する設備を新設する。

同社は現在、鹿島工場(茨城県鹿嶋市)でキセノンの製造を行っているが、国内供給における不足分を海外から輸入。近年、エレクトロニクス関連の生産プロセスや宇宙関連産業において世界的に需要が増加傾向にある一方、供給のタイト化により輸入品の価格が上昇している状況を踏まえ、製造設備の新設を決定した。

製造能力はキセノン年産11万3600リットル、クリプトン年産88万900リットル。製造開始は19年4月の予定。

▶エヌアイシ・オートテック
東海地区において旺盛な需要が見込まれることから、FA装置の製作およびアルファフレームシステムの出荷業務も担う重要な拠点とするべく、愛知県内に新工場建設用地を取得する。

新工場は19年9月に操業を開始する予定で、現在の愛知事業所(名古屋市)の機能は竣工と同時に全て新工場へ移転する予定。投資総額は約9億円(土地、建物及び建物付属設備、機械設備等)。

▶森永製菓
主力品の効率的な生産の強化を目的とするフラグシップ工場として、11年に第1工場、13年に第2工場の操業を開始し、現在は「ハイチュウ」「カレ・ド・ショコラ」「森永ビスケット」などの主力品の製造を行っている高崎工場(群馬県高崎市)に第3工場を新設する。

延床面積は3万5450平方メートル(鉄骨造・2階建)、投資額は93億円(建物等)。

着工は19年4月、竣工は20年4月、稼働開始は20年9月の予定。

【海外】
▶ミネベアミツミ
欧州向け車載・産業機械ビジネスのさらなる拡大を狙い、スロバキアに車載モーターを中心に生産する新工場を建設した。

工場情報_ミネベアミツミ

同社は新工場について、22年までに1億ユーロ(約127億円程度)の投資を行い、生産に携わる従業員数は2000人規模を計画。また、生産拠点としてだけでなく、既存の欧州開発拠点PMDM社(ドイツ現地法人)と連携した第2の開発拠点として100人強のエンジニアを採用し、将来的には車載アンテナ、LEDバックライトなど各種製品の生産も予定している。

敷地面積は10万平方メートル、延床面積は2万6000平方メートル。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。