インダストリー4.0、IoT時代になると、人の働き方は変わるのか?
製造業でも市場に近い場所で生産する「地産地消」が進むなか、日本は国内で作って海外で売るというビジネスモデルからの脱却が求められている。
では、国内から工場や製造現場がなくなるのかと言ったらそんなことはない。
大量生産の拠点というよりも、新しい技術や製品の研究開発と初期の生産、新たなビジネスモデルを生み出す役割を果たすようになる。
そうなると、そこで働く人々に求められるスキルも当然変わってくる。
例えば、今は単にモノを作るだけの人が、今後はモノを作りながらその仕組みも考えるようになる。
また、イチ営業マンとして売るだけだった人が、
いかに他の人、海外市場でも売れるようになるかといったことも考えていかなければならない。
インダストリー4.0、IoTは決して製造現場だけの話ではない。グローバル競争が激しくなるなかで、働く人に求められる要素も変わっていく。
IoT、インダストリー4.0時代に必要な人材は? 求められる“ものづくりをつくる”技術者【オートメーション新聞2015/8/19】
日本の製造業に求められる人材、スキルが変わっている。
これまで日本の製造業を支えてきたのは現場の力。工場の技術者をはじめ、営業の最前線など現場が日本の製造業を発展させてきた。少子高齢化で就労者数が減り、一方で事業領域がグローバルに広がるなか、製造業に必要な人物像とは?そして、IoTやインダストリー4.0時代に求められる人材とは?
経済産業省がまとめた「ものづくり白書」によると、雇用者側となる国内の製造業の事業所数は、1993年は41万3670事業所だったのが、倒産や廃業などで2013年には20万8029事業所と半減。就業者数も93年の1530万人から13年には1039万人に減少し、全産業に占める割合も23.7%から16.5%に下がっている。(続く)
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