遠隔での《共同開発》の重要点
今日のコラムでは技術者の育成の一環として遠隔での協業について述べてみたいと思います。
技術競争が激化する昨今、国内外問わず離れた企業や組織の間で協力して仕事を進める共同開発も珍しく無くなりました。
どうしても協業、技術でいうと「共同開発」を行う場合、従来では現場に出張で向かい、打ち合わせを行う、状況を確認するというのが一般的なのかもしれませんが、これでは移動や日当といった経費がかさむばかりで前に進まないということが多々あるのではないでしょうか。
このような時、インターネットという情報技術をフルに活用するということを若手技術者に教育することをお勧めします。
情報技術が進化した近年、目の前のデスクトップ画面をフリーのSkypeでさえ簡単にシェアできるようになりました。
私もクライアントとの簡単な打ち合わせはSkypeで行うこともあります。
現地に行かなくても遠隔で情報を共有し、また情報を交換するという業務形態を根付かせるというのは、今以上にスピード感の求められる情報化社会で必須のスキルとなります。
では実際にこの文化を根付かせるためにはどうすればいいのでしょうか。
最も効果的なのは中堅以上の技術者が見本を見せることです。
出張に行かずに遠隔で会議を開き、情報の共有や方向性の決定といったことを実現することを示すことこそ最良の教育となります。
ただし、残念ながら共同開発においては、「現地に行って打ち合わせを行わなければならない」といった慣習的な考えが根付いているのも事実です。
この慣習を打破するためには中堅以上の技術者の柔軟な姿勢こそが大切になってきます。
遠隔でも仕事を進めることができる。
是非、実例として示していただきたいことです。