製造現場のAI活用を支援、CACが既存カメラ対応の「OCTOps」提供開始
この記事の内容をまとめると…
- 製造業などの現場にAI導入・運用を支援するプラットフォーム「OCTOps」を提供開始
- 複数のカメラ映像とAIを一元管理でき、既存カメラの活用も可能
- AIモデルの再学習や分析機能などで継続的な性能向上を実現
カメラ映像から情報を取得し、生産性や安全性の向上に活用可能なAI導入・運用プラットフォーム「OCTOps(オクトパス)」の提供を、株式会社シーエーシーが開始した。導入や運用の負担を抑えながら、現場でのAI活用を推進することができる。
OCTOps詳細
「OCTOps」は、工場や物流現場などに設置された複数のカメラ映像を一元管理し、それぞれに適用するAIを柔軟に設定できるプラットフォームである。既存カメラの活用が可能なため、新規導入のコスト負担も軽減される。
本プラットフォームは、Webカメラ、エッジマシン(GPUマシン等)、クラウド環境(AWS等)、ユーザーのPCを組み合わせて構成される。汎用的なAIだけでなく、要望に応じたAI開発にも対応している。
エッジマシンでAIを実行することで、性能を確保しつつクラウド実行に比べてランニングコストを抑えられる。さらに、AIに認識させたい映像エリアや稼働条件をユーザー自身が設定可能であり、AIの認識結果をクラウド上に保存し、ダウンロードして可視化・分析に活用できる。学習用データの収集からアノテーション、AIモデルの再配置までの再学習も可能である。
どのように活用する?
- 作業エリアでの滞在時間から作業時間を把握する「作業工数把握」
- モニターやメーターを読み取り、異常値を検知・アラートを発報する「モニター・メーター読み取り」
- シグナルタワーの点灯状況により設備の稼働状況を把握する「設備稼働状況把握」
- 禁止区域への立入り検知やヘルメットの着用確認を行う「安全管理」
- 製品の外観異常や梱包状態異常を検知する「外観検査」※
- AIカウンティングでリアルタイム在庫状況を把握する「在庫管理」※
(※は個別対応が必要)