若手技術者の専門性に関する《執着心》をモチベーションの原動力に
若手技術者は自らの専門性にこだわる、専門性至上主義にとらわれています。
日々「自分の専門は何か」という問いかけをしながら過ごしているケースが多いと思います。
もちろん専門性は何かということを意識しながら仕事をすることは大切ですが、若手技術者に求められるのは専門的な仕事ではなく、どちらかというと上司の時間を捻出するための雑用をこなすことです。
専門性に執着すれば執着するほど雑用を毛嫌いするようになり、毛嫌いすることで仕事の精度とスピードが落ちるという悪循環に陥ります。
このように専門性に関して若手技術者は執着心を持っていますが、この執着心 は活用の仕方によっては若手技術者のモチベーションを高めることにもつながってきます。
専門性に関する執着心を、モチベーションを高めることに活用するには
具体的には、定例のチームミーティングなどで10分ほど時間を与え、自分の専門に関する講義の講師をやらせるのです。
1週間のうち10分であれば業務に支障が出ることもないでしょう。
10分話をするために準備等で時間を取られ他の優先業務が滞るという恐れがあると考えてしまうかもしれませんが、
「自分の専門性を生かしている」
というモチベーションの向上によって仕事のスピードが上がり、結果としては業務効率の向上につながります。
専門性に関する執着心を講師という役割によって満たすことで、モチベーション向上につなげてください。