若手技術者にできるだけ早めに経験させること
技術者のプライド
技術者は一般職として入社した社員よりも、「自分は専門性が高い」というプライドがあります。
このプライド故、仕事の幅を自分で狭めてしまい、後々の成長率が鈍っていくということになりがちです。
理由は簡単です。
自分のやりたい仕事だけに集中し、それ以外の仕事は自分の仕事ではない、というようなスタンスの社員に他の社員は力を貸さないからです。
仕事のスケールが大きくなればなるほどさまざまな人の協力が必要となってきます。
それが必要となった時になって慌てて人脈を作ろうと思っても手遅れなのです。
こうならないためにも、早い段階で
「『雑用』をきちんと行う」
ということを刷り込ませなければなりません。
若手技術者に雑用を行わせる理由
普通のサラリーマン技術者の仕事の中で、高い専門性が必要とされるようなものはごく一部。
しかもそのような仕事をこなすのは百戦錬磨の中堅技術者であり、入ったばかりの若手技術者には求められません。
それよりも若手技術者は、
「言われたことをきちんと行い、納期内に必要とされる品質でアウトプットを出す」
ということに注力させなければなりません。
そしてこのような雑用に対する愚直な試みを多くの人は目にすることとなり、そのひたむきな姿勢を評価した人たちが、後になってその若手技術者が前線に出た時に力を貸してくれるのです。
専門性が高いと自負している若手技術者に雑用をきちんとやらせる。
今後の投資という意味でも是非実行してください。