若手技術者が《創造的な仕事》をする環境を整えるには
若手技術者にさまざまな仕事をしてもらう中で、ボトムアップで創造的な仕事こそ多くやってもらいたいと思うことは無いでしょうか。
現在ではなく、数年先の競争力をもって企業の生き残りをかけるには、若手技術者ができる限り早い段階から自主的に創造的な仕事に取り組むということが必要です。
なぜならば現段階でどれだけ優秀な技術者指導者層の方々も、年齢という時の流れには逆らえず、管理業務の増加や自らの加齢による吸収力の低下など、多くの限界が出てくるからです。
ところが、いざ若手技術者を見てみると余裕がないというのがほとんどです。
その多くが経験不足による技術者のスキル不足なのですが、スキルを上げるにはどうしても時間がかかるのも事実。
このような場合に重要なのは、
スキル不足の状態でも時間捻出できるようサポートする
ということです。
時間捻出できるようサポートする方法
具体的には、以下のようなことを見直してみることをお勧めします。
1. ルーチンワークの自動化、削減はできないか
2. 社内ではなく、外注でできることはないか
3. 優先順位づけを明確にする
以下、それぞれについて見ていきます。
1. ルーチンワークの自動化、削減はできないか
業務の中身を見直してみると、ルーチンワークというのは意外にも多いものです。
しかも、それらの中には自動化にできるもの、削減できるもの、場合によっては無くせるものも多いのが実態です。
日々の業務で若手技術者が抱えているルーチンワークを一度見直してみてください。
2. 社内ではなく、外注でできることはないか
どうしても社内で、という機密事項は別として他の人・他の組織に委託でやってもらう方が、効率がいい場合もあります。
最初の頃は自分でやってみて大体様子がわかった上で委託にする、といった詳細のアプローチは色々あるのかもしれませんが、時間のかかる部分を、お金をかけて外にお願いするということで時間を捻出することが可能となるケースもあります。
3. 優先順位づけを明確にする
どの仕事もできるだけ早く終わらせてくれ! と言いたくなる場面において、この中で最も優先順位が高く、終わらせるべき時期が明確な仕事はどれか、ということを一つ一つ整理することで時間を捻出することが可能になるケースもあります。
定期的に若手技術者の仕事を見直し、優先順位を整理してあげることで負荷を見直し、時間を捻出することをサポートしてあげてください。
いかがでしたでしょうか。
この3点を継続的に検討することで、現場に近い若手技術者の時間を捻出し、組織の将来を考える創造的な仕事をする時間を持つよう誘導してください。