監視/モニタリング用カメラ、17年の世界総市場規模は前年比27.5%増...

監視/モニタリング用カメラ、17年の世界総市場規模は前年比27.5%増、矢野経済研究所調べ

矢野経済研究所は、監視カメラ/モニタリング用カメラの世界市場を地域別に調査し、主要カメラメーカーの動向や次世代動向を踏まえた将来展望を発表した。

2017年の監視カメラの世界総市場規模は、メーカー出荷台数ベースで前年比27.5%増の4400万台(見込み)に拡大。特にここ2年は中国市場の拡大により世界市場全体も高成長となっている。

矢野経済_監視カメラ世界総市場

▲監視カメラ世界市場規模推移(メーカー出荷数量ベース、矢野経済研究所調べ)

 

市場拡大の中、監視カメラ本体の価格はここ2年間でマイナス5%〜10%といった価格下落が起きており、すでに監視カメラ本体では利益確保ができない時代になってきたといえる。

このような状況の下、日米欧韓の主要メーカー各社は「付加価値ビジネス」「監視カメラをシステム全体として捉えたシステムビジネス」「画像解析の拡充」「マーケティング活用」などのシステムビジネスへと移行する傾向が顕著となってきている。

現在の監視カメラの世界市場は半数近くを中国が占めトップ集団にも中国企業が多く、日米欧韓の主要企業は生き残りのために新たな機能を加え、対抗しようと試みている。

 

将来は、各種センサーとの連携によりM2M/IoTを構成していくことが予測される。またソフトウェアの面でも、顔認証・動作解析・異常行動解析・滞留把握・混雑把握などがカメラに組み込まれ、監視用途以外のマーケティングなどへの活用が本格化していく。

出典:矢野経済研究所「監視カメラ世界市場は2018年に5,700万台を予測」


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