発明家になろう!第1回発明するのは私
発明って誰でもできる!? ~発明の方法教えます~
発明というと大学や専門機関などで難しく考えてしているものというイメージはありませんか?
たしかにそのような発明もありますが、そればかりではありません。
広く考えてみれば、発明をすることは実はとても身近で、誰でも発明家になる可能性はあるものです。
本連載では、起業家に人気のサイト「助っ人」の「起業って誰にでもできる?起業の方法、種類、資金調達、アイデアのまとめ」を参考に、発明の方法を紹介していきたいとおもいます。
(出展元には許可をいただいております。)
そもそも「発明」とは?
「発明」は「いままでになく新しい」と自分で感じるものと考えることができます。
創作的・創造的な「アイデア」こそが発明です。
難しいところで、特許法では、発明を「技術的思想の創作」として技術的なアイデアに限っていますが、法律はさておき、広く考えればデザインやネーミングであっても発明といえるものがあるように思います。本連載ではこの広く捉えた「発明」でお話していきます。
さらに発明家として成功したければその「発明」には、少なくとも「自分も欲しい」と思えるものであることが必要でしょう。
なんとなく思いついたけどニーズはないという発明では、価値を生み出しにくいのです。
「新しくて」「欲しいもの」を発明したとなれば、一般的には知的財産権の取得を検討します。
技術的に高度なアイデアは「特許」、特許ほどではない技術的なアイデアは「実用新案権」、デザインは「意匠権」、名称やロゴなどは「商標権」などといった具合にです。
このような権利は取得しただけでも達成感がありますね。
しかしながら、発明家になろうとする皆さんは権利を取得することがゴールではないはずです。
発明を商品として販売したり、他人にライセンス供与して対価を得たりと、ビジネスとして成功させることがゴールとしなければ意味がありませんね。
本連載では、ビジネスへの展開も踏まえて実際に「発明」をするためのステップを紹介したいと思います。
ステップ1 自分について考えてみる
バックグラウンド
発明のプロセス、アイデア形成のプロセスなどを紹介する書籍や情報は世の中にたくさんあります。
しかしながら、発明に至る「コレ」というプロセスはないように思います。
人によって持っている知識や経験、考え方などは様々で、そういったバックグラウンドを反映して発明は完成するからです。
その意味では、まずは、自分にあった発明のしかたを見つめてみることをお勧めします。
自分のことですから、書籍やインターネットには情報がありません。自分自身を振り返ってみましょう。
どんなスキルを持っているのか、大枠から考えるのか細部から考えるのか、どんな成功体験・失敗体験があったのか、など、いろいろな自分自身が発明のバックグラウンドとなってきます。
発明家として成功した方のことを読まれたのなら、それはその方のバックグラウンドとして考え、自分にあてはめたらどうだろうかと考えるのもよいかもしれません。
似ているなと思えばその発明家の真似ができますし、違うなと思えば独自性として活かすこともできるはずです。
自分に合わない、人から聞いただけの方法で発明をしても、どこかで袋小路に入り込んでしまうかもしれません。
発明を成功に導くためにも自分自身のことを考えてみていただきたいと思います。
価値観
続きますが、自分自身を見つめ直す上で大切なのが「価値観」です。
自分は何に価値を見出すのか、何のために発明をするのか、を把握しておくおとは重要です。
価値観がブレているようでは上手くいかないことが多いです。
途中でアレもコレも気になって収拾がつかなくなってしまうからです。
発明の方向性を決めるのは自分の「価値観」です。
名誉のため、社会還元のため、利益のため、家族のため、など、さまざまな価値観が存在するでしょう。
そうした中で譲れないもの、優先度の高いものなどを考えてみましょう。「全部ほしい」というのは往々にして失敗するものです。
環境・属性
地理的な差、年齢や性別などの属性の差は、発明にとってそれほどのデメリットになることはありません。
材料や設備の調達の面で地理的な影響が多少あるかもしれませんが、商品化後の流通でいえば今日では物流網も発達しているので、それほど問題になりません。
環境の差、属性の差は意外と発明にプラスに働くこともあります。
地域の特色、性別に応じた視点の違い、年齢に応じた経験の差などから他の属性の層が気づかない課題やアイデアに思い至るといったことは少なくありません。
専業主婦の方が掃除のアイデアグッズを発明したり、お年寄りが力をかけずに扱える道具を考え出したりといった具合にです。
自分の置かれた環境や、自分自身の属性のあたりも前述したバックグラウンドの1つとして、考えておくとよい点です。