本多通信工業 新型POFを開発 8K映像 高速伝送

本多通信工業 新型POFを開発 8K映像 高速伝送

本多通信工業は、8Kの超高精細映像の活用拡大に対応し、2017年11月発表の石英光ファイバー対応のAOC(アクティブ・オプティカル・ケーブル)「石英タイプ」に加え、「高速POF(プラスチック光ファイバー)タイプ」のAOCを新たに開発した。POFタイプのサンプル出荷開始は18年10月からで、量産は19年の予定。8Kの超高精細映像の10ギガ高速伝送を実現する4種類のAOCにより選択肢が広がる。

高速POFは、光ファイバーの特徴である高速・長距離伝送・耐EMI性に加え、プラスチック特有の屈曲性/加工の容易性を有しており、今後、安全性を必要とする医療機器や、現場での引き回しが必要な宅内配線などへの活用が見込まれている。

また、光電複合ケーブルで接続機器への給電が可能で、光インターフェースで問題となるダストリスクを回避できる。さらに、石英タイプと同様に、コネクタは角型/丸型コネクタの2種類があり、コネクタの形状は、石英・POFタイプとも共通のため、同一装置で石英・POFタイプの双方が利用でき、装置の現場状況に合わせたケーブル仕様の選択が可能。

さらに、丸型の嵌合部はIPX7の防水性を確保しており、丸型の給電用電気コネクタ部も、信号用電気コネクタ部と独立しており活線挿抜に対応。FA検査装置、医療機器、放送機器、大型モニターなどに最適。

同社では、AOCを「次代を担う新事業」と位置づけ、20年に10億円の売り上げを目指す。

なお、これらの製品は4月18日から開催の「Medtec Japan」に出展・展示する。

 

出典:本多通信工業 高速POF対応 AOC(アクティブ・オプティカル・ケーブル)を開発


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。