日東工業、地震計機能も搭載 高機能感震ブレーカーシステム開発

日東工業、地震計機能も搭載 高機能感震ブレーカーシステム開発

日東工業は、簡易地震計の機能を持たせた「地震IoTユニット」と「感震ブレーカー」を組み合わせた「高機能感震ブレーカーシステム」を開発した。静岡県掛川市に同ブレーカーを実験的に設置、IoTを活用した「地域防災システム実証プロジェクト」を2018年6月から行って順調に推移しており、地方自治体向けへ販売を検討していく。

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同プロジェクトでは高機能感震ブレーカーを重要文化財など24カ所に設置した。ブレーカーは地震IoTユニット、通信装置により、地震発生時にスマートフォンなどへ自動でデータを発信、高密度な地震観測網を構築している。

震度3以上の揺れなどのデータを計測、データセンターで収集分析し、それぞれの場所に合った防災対策ができるように、データを収集している。

システムの地震IoTユニットは、加速度センサを内蔵しており、建物に設置することで震度の他、最大加速度、卓越周期、地震波形などを基に、個々の建物への影響度が推定できる。

この機能により、地方自治体の文化財、庁舎などの重要な建物の各所に設置することで、建物への影響を判断し、防災対策に役立てることを狙う。

参考:日東工業


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。