日本人総経理・工場長は孤独?!
よく経営者は孤独だと言われています。中国工場に赴任した日本人総経理や工場長も同様に孤独です。逆に日本にいる経営者よりもその孤独度は増しています。
先ず赴任した中国の工場で日本人が自分一人しかいない場合がそうですね。しかし、日本人が他にいて一人でない場合でも孤独であることに変わりはありません。
日本人が一人しかいないと言うことが孤独の基準ではないからです。もしそうだとしたら、日本にいる経営者が孤独であるはずがありません。
他の人に相談できない、自分で判断してものごとを進めなくてはならない、そしてその責任も負わなくなくてならない。これらのことを持って孤独と言うのですね。
工場のトップとして赴任する場合、多くは赴任中に達成すべき命題・ミッションが課されています。経営者の役割を果すことに対して、日本の本社からの期待は大きいものがあります。
ところが実際にはトップマネジメント経験がない人、本社で課長クラスの人が総経理や工場長として赴任するいわゆるポジションインフレが昔も今も当たり前のように行われています。
ポジションインフレ自体を悪いことだと言うつもりはありません。
海外でトップマネジメントの経験を積ませて、いずれ本社の要職についてもらうためのキャリアパスの要素はあっていいと思います。問題は、海外展開が加速している中で中国工場の失敗が許されなくなってきていることです。次回は、これについてコメントしたいと思います。