日本モレックス「コネクタシステム」防水、金メッキを追加
日本モレックス(神奈川県大和市)は、自動車用途に向けた小型電線対基板用Mini50コネクタシステムに、「Mini50防水コネクタ」および3種の端子製品「TAK50端子」「CTX50非防水金メッキ端子」「CTX50防水端子」を追加し、ラインアップを拡充した。
Mini50防水コネクタは、スルーホール配線に適した丸い形状と、事前組み立て済みの独立セカンダリー・ロックを備えているため、部品点数を低減することが可能。オスターミナル幅が0.5ミリでUSCAR規格対応の0.64ミリコネクタシステムと比べてパッケージサイズが約50%と省スペース化されているうえ、ワイヤーハーネスのメーカーにおいては、従来よりも細いワイヤーを利用可能になることで、全体的なハーネス重量を低減することができる。
TAK50端子は、GMW3191仕様およびLV214仕様による環境試験を実施済みで、接続精度を高めるピン配列機構とスタブ防止機構が備えられており、強い振動環境下での相互接続が求められる自動車のインフォテイメントや本体制御照明モジュールなどの用途に適している。
CTX50非防水メス端子には、低電流かつ安全で、嵌合サイクルの高い用途向けに金メッキ・オプションを追加。従来と比べて軽量化および省スペース化、高伝導性、低挿入力といったメリットを提供するとともに、酸化に対する耐性を向上。
CTX50防水端子は、外装電子システムに向けて開発された製品で、オプションのバック・シェル無でIP68、シェル付ではIP69にそれぞれ準拠。錫または銀メッキのいずれかで提供され、ケーブル極性は端子形状によって区別されるため防水性能を維持でき、また、検査用と嵌合用のピンホールが明確に区別されているため、誤挿入のリスクを最小化する。