工場新設・増設情報 9月第3週 キユーピー、サントリー食品インターナショナル、東京エレクトロンなど
【日本国内】
▼キユーピー
伊丹工場(兵庫県伊丹市)の跡地に、タマゴ加工品の生産拠点を中心とするグループの生販物一体型の拠点「関西キユーポート」を新設する。今後需要拡大が見込まれるタマゴ加工品の生産合理化を図り、これまで別棟に分かれていた割卵工場とタマゴ加工品の生産工場を集約し、割卵から加工までの一貫生産体制を整える。
延床面積は約2万平方メートル予定(S造5階建て)、竣工は20年1月、操業開始は20年春予定、投資額は約115億円。
「関西キユーポート」完成イメージ
▼サントリー食品インターナショナル
長野県大町市と9月7日、工場立地協定書に調印した。「サントリー天然水」は2016年、17年と連続で年間販売数量1億ケース超えを達成し、18年は1億1000万ケースを超える計画を立てており、上半期はすでに前年比9%増と伸張している。清涼飲料ナンバーワンブランドを目指し、さらなる安定供給体制を構築するため、豊かな自然と良質な水に恵まれた長野県大町市への進出を決めた。生産拠点でありながら、新しい体験型施設を展開していく。年間生産能力は1000万ケースを予定。
取得面積は約41万平方メートル、着工は19年春、稼働は20年末を予定。
完成予想図(レセプション)
▼東京エレクトロン
宮城県と同県黒川郡大和町が工業団地として造成計画中の土地取得について、工場立地に関する基本協定書を締結した。同立地は、主力のエッチング装置事業の開発・製造を担う東京エレクトロン宮城に隣接しており、今後も大きな成長が見込まれる半導体製造装置市場における将来的な事業拡大に備える。具体的な操業規模は未定。
取得予定の土地面積は約11万1000平方メートル、引き渡し時期は21年3月の予定。
【海外】
▼三菱ふそうトラック・バス
総額1200万ユーロ(4億5000万タイバーツ)を投じて、タイ中部の経済特区「東部経済回廊(EEC)」に、タイ市場向け商用車の組立工場を新設する。新工場では、現在インドで完成車として輸出している中・大型トラックを生産予定。第一段階として、タイの急速に拡大する建設部門向けに、18年初めに販売を開始した大型トラック「FJ 2528C」を組み立てる。
工場の着工は18年10月、竣工は19年第2四半期を予定。