2018年8月第5週 工場新設・増設情報 ハーモニック・ドライブ・システムズ、宇都宮機器、三菱電機など
【日本国内】
▼ハーモニック・ドライブ・システムズ
17年12月に取得した有明工場用地(長野県安曇野市)に、新たに工場棟を建設。同敷地には2棟の既存工場棟があり、順次改装工事を実施し、第1号棟は18年3月から稼働を開始している。今回、さらに生産体制を増強するため、同敷地内に新工場棟を2棟建設する。産業用ロボット向け、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレイ製造装置向けを中心に生産能力を引き上げていく。
第3号棟=延床面積6040平方メートル(地上3階)、第4号棟=延床面積2万1818平方メートル(地上3階)、ともに19年9月初旬稼働予定、新工場2棟の投資額は約120億円。
▼宇都宮機器
ジェイテクトグループの宇都宮機器は、内陸型工業団地では国内最大級規模の清原工業団地内(栃木県宇都宮市)に「清原工場」を設立、8月21日に開所式を行った。新拠点では、自動車のエンジンやトランスミッションに使用される、ニードルローラーベアリングを生産する。
延床面積は6448平方メートル。
▼三菱電機
自動車機器事業の主要生産拠点である姫路製作所(兵庫県)に新実験棟を建設する。今後需要増加が見込まれる電動車両用モーターおよびインバータの開発・評価体制を強化し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指す。
延床面積は約7800平方メートル(鉄骨造7階)、19年8月に稼働開始予定、投資金額は約22億円。
▼かどや製油
現生産拠点の設備の老朽化、ごま油の生産数量増加、自然災害等に対する工場リスクなどにより2月に取得していた千葉県袖ケ浦市の工場用地に、9月から新工場建設を着手する。
建築面積は8550平方メートル、完工は19年度下期の予定、投資総額は約80億円(建物・設備等)。
【海外】
▼Murata Electronics Oy
村田製作所の開発・生産子会社であるMurata Electronics Oyは、MEMSセンサの生産能力の拡大を目的に、フィンランドのヴァンターに新工場を建設。MEMSセンサは、自動車の安全運転支援システムや心臓ペースメーカーなどの用途に用いられている。現地では新たに150人から200人程度の雇用創出を見込む。駐車場として利用していた土地を活用し、総投資額50億円で建設する。
延床面積は1万6000平方メートル(地上5階)、着工は18年8月、竣工は19年末予定。