工場新設・増設情報 11月第4週 デンソー山形、荏原製作所、メニコン、ブリヂストンなど
【日本国内】
▼デンソー山形
電動化などに伴うエレクトロニクス製品の生産拡大に対応するため、現在建設中の新工場(山形県西置賜郡)を約2倍に拡張する。新工場では、接近通報装置やブザーなどの音系製品の増産に加え、新たに車載用ECUの生産を行う。
拡張前の延床面積は5300平方メートル、Ⅰ期工場拡張後(19年3月完成予定)は1万900平方メートル、Ⅱ期工場拡張後は2万1300平方メートル。着工は19年4月、19年10月完成、2020年2月から順次生産を開始予定。投資額は20年までに約49億円を予定。
▼SCREENホールディングス
2018年5月から進めていた彦根事業所内(滋賀県彦根市)の新たな生産拠点「CS-2(シーエスツー)」が竣工した。大型ディスプレー製造装置やフレキシブルディスプレー製造装置、2次電池用塗工装置の生産などを行っていく。
延床面積は約4288平方メートル、総工費は約20億円。
▼荏原製作所
精密・電子事業カンパニーの主力製品であるドライ真空ポンプ・排ガス処理装置の実験・開発を行うために、藤沢事業所に実験開発棟V6棟を新設する。これまでの実験設備の2倍以上に拡張し、プロセスガス導入・処理設備やデモルームなどを設置する。
建築面積は約2245平方メートル、着工は18年11月、竣工は19年6月末予定。建設費は約10億円。
▼メニコン
メニコン各務原工場(岐阜県各務原市)の生産量拡大のため、現在1階建ての工場を2・3階と増床する。同工場は、1日使い捨てコンタクトレンズ「1DAYメニコン プレミオ」の生産拠点として、15年3月から稼働。設計当初より垂直方向へフロアを増床できるように設計しており、増床工事期間中も1階で生産を継続することが可能となっている。
着工は18年12月、工事完了は20年春の予定。
【海外】
▼ブリヂストン アメリカス・インク
ブリヂストンの米国子会社であるブリヂストン アメリカス・インクは、米国テネシー州のウォーレン工場を拡張すると発表した。北米で伸長するトラック・バス用ラジアルタイヤ(TBR)の需要に対応するため、2020年末までには生産能力を現在の1日9125本から9400本へ拡大する予定。
敷地面積は約17万7000平方メートル、投資額は今後3年間で総額4000万ドル。