工場新設・増設情報 10月第5週 東芝、IHI、スター精密、DMG森精機など
【日本国内】
▼東芝
同社が開発したリチウムイオン電池「SCiB」の生産体制強化を目的に、現在、製造を担う東芝インフラシステムズ柏崎工場に加え、新たに東芝横浜事業所内(横浜市磯子区)に新工場を建設する。新工場は、今後の国内外での事業拡大と、製品・製造に係る技術等の開発も行う拠点として位置付ける予定。
延床面積は2万7000平方メートル(3階建)、着工は19年7月、稼働は20年10月予定。投資額は162億円(建屋および設備)。
▼IHI
民間航空エンジン事業の拡大のため、埼玉県鶴ヶ島市に新工場の建設を発表。生産拠点の新設は21年ぶりとなる。アジアを中心とした航空旅客輸送量の成長による航空機の需要増大に対応する。
敷地面積は13万6100平方メートル、延床面積は約3万5000平方メートル、稼働開始は19年内予定。投資額は約245億円(21年3月までの計画)。
▼スター精密
工作機械事業の拠点である菊川工場(静岡県菊川市)敷地内に、「ソリューションセンター」を新たに建設する。製品群を常設するショールームやNCスクール専用室を設置し、テスト加工や実践的な機械操作講習などを行い、サービスを強化する。このほか、80名以上収容可能な大会議室、評価試験室なども設置。
延床面積は約3700平方メートル、建築面積は約1600平方メートル(3階建)、着工は19年3月、竣工は20年3月予定。総事業費は約13億円。
▼三菱電機
コミュニケーション・ネットワーク製作所郡山工場(福島県郡山市)に建設していた新生産棟が竣工した。順次稼働を開始し、IoT社会の進展により今後需要拡大が見込まれる光通信・無線通信機器、映像監視システムの生産規模を2倍に増強し、事業の拡大を目指す。
延床面積は約7600平方メートル、建築面積は約3800平方メートル(2階建)、投資額は約26億円。
▼東京エレクトロン宮城
本社工場敷地内(宮城県黒川郡)に建設していた新開発棟(第二開発棟)が完成、10月11日に竣工式を行った。エッチング製造装置市場の今後の大きな成長を見込み、同開発棟にて開発力を強化していく。
建築面積は1万1700平方メートル(地上1階)。
▼村田製作所
生産子会社である岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)が、同社敷地内に11月から新生産棟の建設を行うと発表した。積層セラミックコンデンサの需要増加に対応するため、生産能力の増大を図る。
延床面積は2万5800平方メートル、建築面積は5889平方メートル(地上5階、地下1階)、竣工は19年10月予定、総投資額は100億円(建物、生産設備含む)。
▼ニッカトー
電子部品業界の活況を受け、主力製品であるYTZボールの生産能力を現状の約2倍に増強するため、東山工場内(大阪府堺市)に新建屋および生産設備の導入を行う。
延床面積は3678平方メートル、稼働開始は20年3月予定、投資額は約20億円。
【海外】
▼DMG森精機
ポーランド・プレシェフにあり、欧州の最重要生産拠点のひとつであるFAMOT工場がグランドオープンした。約80億円の投資を行い、総面積を2万平方メートルから5万平方メートルへと拡張し、大規模なデジタル化も実施。5軸制御マシニングセンタCMXシリーズやターニングセンタCLXシリーズなどを製造する。