工場新設・増設情報 10月第3週 東洋製罐、ダイヘン、王子ホールディングスなど
【日本国内】
▼東洋製罐グループホールディングス
連結子会社である東洋製罐の西日本における飲料缶事業の生産拠点として、新たに兵庫県三田市テクノパークに土地を取得する。
面積は6万6086平方メートル(約2万坪)、取得額は35億円、工事着工時期は未定。
また、軟包装容器の市場拡大に対応する増産スペースの確保と、場内製造設備の再配置による生産性の向上を目的として、東洋製罐の豊橋工場内(愛知県豊橋市)に、軟包装容器を製造する新工場棟を建設する。
竣工は2020年3月予定、投資総額は約90億円(増産設備投資も含む)。
▼ダイヘン
ロボットの製造拠点である六甲事業所内(神戸市東灘区六甲アイランド)の新工場が、10月から稼働を開始。新工場は、ロボットシステムの生産能力増強、新規ラインアップする100キログラム可搬クラスハンドリングロボットの生産ラインの新設、ハンドリングロボットの開発用エリアの増強を目的として建設された。
延べ面積は7024平方メートル(3階建て)、主な設備は、エレベータ(2トン)1台のほか、クレーンの15トンが1台、10トンが3台、2.8トンが2台。
▼王子ホールディングス
グループの森紙業において、新たに国内段ボール工場を建設することを発表した。インターネット通販の拡大に伴い、梱包や配送用途としての需要の増加が続き、特に関東地区においては今後も力強い需要の伸びが見込まれることから、利便性の高い千葉県船橋地区に新工場を建設する。
敷地面積は約6万7000平方メートル、投資総額は約120億円。20年4月から順次稼働予定。
▼荏原製作所
グループ企業の荏原フィールドテックが、中部工場(三重県鈴鹿市)新設に向けて地鎮祭を行ったと発表した。国内4カ所目となるドライ真空ポンプのオーバーホール工場で、主に中部地域の顧客をサポートし、半導体業界の発展に貢献していく。
敷地面積は約3150平方メートル、着工は18年11月、稼働開始は19年6月予定、投資額は約10億円。
【海外】
▼王子ホールディングス
カンボジアのプノンペン経済特別区に、新たに段ボール工場を建設する。カンボジアには、同社グループのHPI Resources社が段ボール事業を展開しており、プノンペン市内の現工場、12年に港湾都市シハヌークビルに建設した工場と、今回で3カ所目となる新工場の稼働により、現在トップを占めるカンボジア国内の段ボールシェアのさらなる拡大を目指す。
敷地面積は約6万2000平方メートル、稼働時期は20年1月予定、投資総額は約30億円。