川崎重工、DexterityとAIバンニングロボット「Mech」向けに8軸ロボットアームを開発
この記事の内容をまとめると…
- 米国ユニコーン企業Dexterityとの戦略的提携によりAIバンニングロボット「Mech」を共同開発
- 川崎重工は「Mech」向けの8軸ロボットアームを新規に開発し、軽量・スリム化を実現
- 高度なAI技術と組み合わせることで、効率的な荷積み作業と荷崩れ防止を実現
AIロボティクスソフトウェアを手がける米国のDexterityと戦略的提携を結んだ川崎重工は、トラックへの自動荷積みを行うAIバンニングロボット「Mech(メック)」の共同開発において、同機に搭載されるロボットアームの開発を担当した。
ロボットアーム詳細
「Mech」は物流施設におけるトラックへの荷積み作業を自動化する世界初のロボットであり、自走機能と2本のロボットアームにより荷積みを行う。
川崎重工が開発したロボットアームは、トラックの狭い荷室内での最大限の動作範囲と動作自由度を確保するため、一般的な6軸構造を超える8軸で構成。さらに、強度を維持しつつ軽量・スリム化を図ることで、「Mech」のコンパクト化と低コスト化にも貢献している。
1台あたりの最大可搬質量は30kg。Dexterityの高度なAI技術との連携により、荷物の大きさや重さを考慮した位置への効率的な積載が可能となり、荷室内の隅々まで最適に荷物を配置できる。
また、配送中の荷崩れを防ぐために荷重を分散させた積載も実現。既に国際的な物流企業の施設で現場導入に向けた実証実験が行われている。
川崎重工は今後も、Dexterityとの連携を通じて、国内外の物流分野における課題解決に貢献していくとしている。