実践! IoT研修レポート 〜中小企業のためのローコストIoT 可能性は無限〜
こんにちは。テクノアの間野です。
最近、参加したIoT研修が大変実践的で、しかも、ローコストで実現できるIoTであったので紹介させて頂きます。
タイトルは「中小企業のためのローコストIoT&ICT活用 〜可能性は無限〜」です。
講師の先生は、株式会社電子技術指導センターの代表取締役 大久保陽一先生です。技術者として数々の製品開発を手掛けるなかで得たノウハウを交えて、講義形式だけでなく、目の前で実際のセンサーを使ったIoT活用事例を見せてくださいました。
大久保先生が使う道具は、百円均一やホームセンターで購入できるような、まさに「ローコスト」の部品で、「まずやってみる」の精神を大事にされているようでした。
▲機械停止時間を見える化するためのIoT活用事例
パトランプの停止色を光センサーで感知⇒時計起動
一日の終了時に時計を見ると、機械が停止していた時間がすぐにわかるようにしたIoT活用事例です。
この時計も百円均一で購入したものということでした。使用しているセンサーは高くても数千円程度のもので、基本は数百円のセンサーを使用されていました。まさに「ローコスト」で手軽に始められるIoTです。
▲大久保先生のIoTキット
基本の流れは下記3つです。
① センサーで状態キャッチ
※取得したい状態に応じて、光センサー、温度センサー、重量センサー、
圧力センサー等を使い分けします
② 取得した状態の情報をマイコンへ送信
③ 必要な処理を実施
例:チャイムを鳴らして知らせる
電源をオンにする
数をカウントする
機械停止時間を見える化するIoT活用事例では、①パトランプを「光センサー」に見張ってもらい、停止色をキャッチしたら、②「マイコン」へ情報を送信し、③「マイコン」で処理して時計の電源のオンオフ切り替えをしています。
一つ一つは単純なコトですが、その組み合わせによって、今まで見えなかった機械停止時間を簡単に見えるようにしているのです。
IoTでできることがわかったら、次は「課題」を見つけて実践あるのみです。
今回のセミナー資料に「小さな成功体験の積み重ねが大きな成果を生む」と書かれていましたが、IoTはまさに、まずはやってみて、トライアル・アンド・エラーで改善していくことが大切であると感じました。
参考:株式会社電子技術指導センター(岐阜県養老郡養老町橋爪1229番地)