安川電機、いよいよ協働ロボットへ参入!新製品MOTOMAN-HC10 発売
安川電機は、産業用ロボットMOTOMAN(モートマン)の新たなラインアップとして、協働ロボット「MOTOMAN-HC10」(可搬質量10kg)を販売開始した。安全柵なしで人と協働して作業することができ、自動車をはじめ幅広い一般産業分野におけるロボット活用の可能性が拡大する。
1.製品化の狙い
従来の産業用ロボットは自動車市場を中心に多く使用されてきたが、今後はロボット活用の拡大が期待されている3C市場(コンピューター、家電製品、通信機器)の分野においても、ロボットによる自動化、省力化が加速していく。
MOTOMAN-HC10は、国際規格ISO10218-1に準拠し、安全柵の設置が不要であり、人とロボットの協働による新たなものづくりを実現できる。
2.MOTOMAN-HC10の主な特長
(1)人との協働作業
外部からあらかじめ設定した制限値を超える力を検出すると自動で停止する「人協働モード」を備え、安全柵の設置が不要。また、アーム同士を離すことで隙間を確保する「挟み込み防止」の形状となっており、生産設備の自由度が向上し、今までロボットの導入を見送っていた現場や、ロボットの設置が困難とされていた工程などにおいてもロボットが使えるようになる。
(2)ダイレクトティーチングで簡単操作
プログラミングペンダントを使用した従来のティーチング方法に加えて、ロボットアームを直接手で掴んで自由に操作し任意の動作を教示できる「ダイレクトティーチング機能」を備えている。直感的な操作によるロボットへの動作指示が可能になるため、ロボット操作に不慣れなユーザーや、頻繁にティーチングが必要となる工程へのロボットの導入が容易になる。
3.主な用途
ねじ締め作業、組立作業、小物部品の仕分け・整列・箱詰め・ピッキング、装置内・装置間搬送、検査・測定等
出典:安川電機、人協働ロボットMOTOMAN-HC10 を発売