変化点の管理能力を高めれば不良発生は防げる!!
前回は、調整品が良品に混ざって流出したという話でした。
前回のおさらい
調整品は廃棄することになっているが、
作業台の上に置かれたまま廃棄されず生産を開始し、
量産品と一緒に次工程に行ってしまい出荷された。
流出防止対策は、
厚さ不良はマーキングと寸法確認の徹底。
長さ不良は、調整後生産を再開するときは、作業台上を片付けることの徹底。
いずれも決められた作業方法を守っていれば、発生/流出しない不具合です。
特に何かを取り替えた(この場合、刃物を交換した)などの変化点がある場合に多く、
これは日系・中国系を問わず同じです。
わたしの今までの経験から見ても、
不具合の原因を突き詰めていくと何らか変化点がある場合が殆どです。
逆に言えば、通常の作業をしている中では、
不良の発生は殆どないと言っていいのではないでしょうか。
そこでわたしが工場を指導するときには、
通常生産されているときではなく、何らかの変化点があった場合とか、
異常が発生した場合の管理能力を高めるように、
組織やスタッフの役割の見直し、それに伴う意識教育に力を入れています。
ただし、これはある程度のレベルにある工場の場合に限ります。