不良をたどると必ず変化点がある!!
以前の話ですが購入していたゴム部品で寸法が規格外の不良が出ました。
それも厚みと長さの2箇所の寸法が外れていました。
しかも長さは、マイナスのもあれば、プラスのもありました。
メーカーの報告書では、原因は次のように書かれていました。
厚さについては、ゴムなので圧延をするが
その工程で調整したものが未確認のまま流出した。
通常調整品は、マーキングされ、寸法を確認することになっているが、
その確認が漏れていた。
マーキングがなかったから寸法確認をしなかったのか、
マーキングはしてあったのに寸法確認をしなかったのかは、特定出来ていない。
長さについては、切断の刃物を交換していたロットであることがわかった。
刃物を交換したときには、長さ寸法の微調整とその確認を行う。
そして、調整品は廃棄することになっているが、
作業台の上に置かれたまま廃棄されず生産を開始し、
量産品と一緒に次工程に行ってしまい出荷された。
流出防止対策は、
厚さ不良はマーキングと寸法確認の徹底。
長さ不良は、調整後生産を再開するときは、作業台上を片付けることの徹底。
何ともお粗末な報告であった。
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