前回・前々回の反響(各メーカーのコピーの問題)

前回・前々回の反響(各メーカーのコピーの問題)

前々回「公開が、違法か合法か。その根拠は」
前回「各メーカーのコピーの問題」

上記二回に分けて、メーカーが熟練職人方の技術をコピーして公開(販売)していることについて記事に書きました。

 

皆様よりいろいろな意見を頂戴し、私自身大変勉強させていただきました。

 

1.メーカーがコピー→公開(販売)に反対(私はこの立場です)

2.メーカーがコピー→公開(販売)は必用悪・今の時代なので仕方ない

3.メーカーのコピー→公開(販売)に賛成

 

大きく分けて上の三つに分かれました。

2や3をコピー容認グループとすれば、人数的に1より圧倒的に2、3の立場の方が多かったです。

 

簡単に結論から言ってしまえば、メーカーがコピー→公開(販売)することにより、

 

  • 不利益を受ける方やいわゆる職人重視の方は反対
  • 恩恵を受ける方は賛成
  • 時代に応じて対応して行くので反対まではしないや必要悪

 

といったご意見のようでした。

正直私は納得していませんが、人数的に開きすぎてますのと、私が大声張り上げたところで、何も変わりません。

しかし、職人の心だけは忘れず、時代遅れと言われようが、古い事柄でも、良いものや良い習慣は残していくように活動して行くつもりです。

 

反対ばかりしているのではなく、私自身どのようなことで、社会に貢献できるか考えたいと思っています。

具体的には電子書籍にも書きましたが「未来職人を育てる」ことに尽力していきたいと思います。

機械やソフトがどんなに進歩しても、職人としての基礎技術は大切だと思っています。

 

今回は良い勉強・経験になりました。いただいた全ての意見に感謝いたします。このような話し合いは大変貴重で有意義でした。

私自身、感情的になってしまった部分もあり反省しています。

これに懲りず、これからの記事にも賛成、反対その他いろいろなご意見お寄せください。

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

~基本を大切にした技術伝承~汎用旋盤職人養成


1963年大阪生まれ。西尾鉄工所代表。旋盤師、伝統技術継承者◎祖父の代から80年続く大阪八尾市の町工場の三代目。「職人道」を極めた先代のもとで、13才から弟子入りし、昔ながらの職人技を叩き込まれ、家業を一人前にこなした。工業高校卒業後、中堅工作機械メーカーに就職。工作機械(機械部品を産み出す母なる機械。マザーマシンとも呼ばれる)の構造を隈なく学び、23才で独立。最先端コンピュータで制御された「NC旋盤」に対し、職人の「技」と「勘」が頼りの「汎用旋盤」(職人の手で動かす旋盤)をこよなく愛し、現在に至るまで、その加工にこだわり続けてきた。数少ない伝統技術継承者の一人。◎若い世代の人材不足、技術伝承に危機感を持ち、2016年「汎用旋盤職人養成講座」をスタート。教材用に独自開発した「汎用フライス盤」は、設計、加工、組立・調整をすべてひとりでやり遂げ、自身の総合技術力の賜物となった。最近、営業下手な職人の殻を破り、SNSを駆使して「基礎の手技」の重要性を次世代へと訴える。また、異業種の職人を対象に、「いぶし銀の会」を立ち上げ、オリジナル製品の企画、開発など「未来の職人像」を探っている。コンピューター依存が加速する製造業の未来を受け入れつつも、「機械の前に人間ありき」と、代々受け継がれてきた職人の技と精神性の伝承に力を注いでいる。◎2014年「八尾市ものづくり達人懸賞」受賞、2015年日刊工業新聞「マイスターに聞く」掲載、「なにわの名工」受賞◎西尾鉄工所ホームページhttps://nishio-tekkousho.jimdo.com/ 西尾鉄工所技術伝承 https://nishio-tekkousyo.jimdo.com/