公開が、違法か合法か。その根拠は

公開が、違法か合法か。その根拠は

今回は、タイトルにありますように「公開が、違法か合法か。その根拠は」です。

あくまで私の考えですので、あらかじめご了承ください。

 

YaHoo!ニュースに、こんな記事がありました。

『急成長の巨大違法サイト「フリーブックス」なぜ突如閉鎖されたのか?』(Yahoo!ニュース、2017年5月3日)

「違法サイト」と書いてますので、違法だと思います。無断で漫画などをサイトで公開していたみたいです。

 

公開されては困る方が、既得権を行使したのでしょう。

われわれ製造業では、工具・機械・ソフトなどの各メーカーさんが、熟練職人さんのバイトや道具を次々とコピーし、商品化しています。

私は上の(違法サイト)と同じことだと思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか(法的にではなく倫理的にです)。

 

<例>

  • ネジ切りの方法
  • バイトの刃先付近の形状
  • バイトそのものの形状
  • 切削方法

 

挙げればキリがありませんが、熟練職人さんは特許など取ってませんから、メーカーさんのやりたい放題ですね。

 

(熟練職人さんの技を各メーカーがコピー)

(そのコピーをメーカーが、自社の開発技術と称して商品化)

(各作業員がお金を払い使用。ペースト)

 

もともと、その技術を開発した熟練職人さんにではなく、コピーしたメーカーにお金が入る仕組みです。

先ほど紹介した「漫画の違法サイト」と中身はそっくりですね。

私のように、たたき上げでここまでやってきたものにとっては、首をかしげることですが、若い方からすると、「売っているものは買えばいいやん」となるのでしょうか。

 

そこには落とし穴があることをいずれ身を持って知ることとなるでしょうが、スピードが要求される時代ですのでそれも仕方ないことかなと、残念に思っています。

若い方の中で、ほんの少数でも「職人」にこだわる方が残ることを願い微力ながら活動していきます。

長くなりますので、メーカーのコピーの問題は、実例を含め次回に書きます。

 

~基本を大切にした技術伝承~汎用旋盤職人養成


1963年大阪生まれ。西尾鉄工所代表。旋盤師、伝統技術継承者◎祖父の代から80年続く大阪八尾市の町工場の三代目。「職人道」を極めた先代のもとで、13才から弟子入りし、昔ながらの職人技を叩き込まれ、家業を一人前にこなした。工業高校卒業後、中堅工作機械メーカーに就職。工作機械(機械部品を産み出す母なる機械。マザーマシンとも呼ばれる)の構造を隈なく学び、23才で独立。最先端コンピュータで制御された「NC旋盤」に対し、職人の「技」と「勘」が頼りの「汎用旋盤」(職人の手で動かす旋盤)をこよなく愛し、現在に至るまで、その加工にこだわり続けてきた。数少ない伝統技術継承者の一人。◎若い世代の人材不足、技術伝承に危機感を持ち、2016年「汎用旋盤職人養成講座」をスタート。教材用に独自開発した「汎用フライス盤」は、設計、加工、組立・調整をすべてひとりでやり遂げ、自身の総合技術力の賜物となった。最近、営業下手な職人の殻を破り、SNSを駆使して「基礎の手技」の重要性を次世代へと訴える。また、異業種の職人を対象に、「いぶし銀の会」を立ち上げ、オリジナル製品の企画、開発など「未来の職人像」を探っている。コンピューター依存が加速する製造業の未来を受け入れつつも、「機械の前に人間ありき」と、代々受け継がれてきた職人の技と精神性の伝承に力を注いでいる。◎2014年「八尾市ものづくり達人懸賞」受賞、2015年日刊工業新聞「マイスターに聞く」掲載、「なにわの名工」受賞◎西尾鉄工所ホームページhttps://nishio-tekkousho.jimdo.com/ 西尾鉄工所技術伝承 https://nishio-tekkousyo.jimdo.com/