制御盤づくりの革新へ オムロン統一デザインのFA機器を世界一斉に発売

制御盤づくりの革新へ オムロン統一デザインのFA機器を世界一斉に発売

オムロンは、2017年4月3日から、さらなる制御盤づくりの革新に向け、商品仕様を共通の設計コンセプトで統一したファクトリーオートメーション用制御機器(FA機器)の第3弾となる端子台、I/Oリレーターミナル、漏液検出器、スイッチング・パワーサプライの4カテゴリー36形式を世界一斉に発売した。

主な製品と特長

DINレール端子台:形XW5T
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プッシュインPlus端子台を採用したDINレール端子台 形XW5Tシリーズの品揃えが18形式から36形式へと倍増した。5.2mm幅(最大定格電流24A)、6.2mm幅(同 32A)で、分岐配線を実現するための1:2、2:2接続タイプと、省スペースを実現する2段タイプを追加。

オムロン独自の技術を備えた「プッシュインPlus端子台」を採用した形XW5Tの特長である作業性と信頼性を、より多くのアプリケーションで使える。

【仕様】
接続方法:プッシュインPlus端子台
幅:3.5mm, 5.2mm, 6.2mm
最大適合電線:1.5mm2(AWG14), 4.0mm2(AWG12), 6.0mm2(AWG10)
商品情報URL:  http://www.fa.omron.co.jp/products/family/3480/

 

プッシュインPlus端子台リレーシリーズ:形G70V(内部接続タイプ)
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2016年4月に発売したプッシュインPlus端子台リレーシリーズのI/Oリレーターミナル形G70Vシリーズに渡り配線に対応するI/O端子部の内部接続タイプを品揃えする。

入力用は16点/コモン、出力用は4点/コモン×4とすることで渡り配線の自由度が向上し配線工数の大幅な削減に貢献する。

【シリーズ】
形G70(I/Oリレーターミナル)

【仕様】
接続方式:プッシュインPlus端子台
入出力:入力、出力
I/O点数:16点
I/O端子部の内部接続:入力用16点/コモン、出力用4点/コモン×4
コネクタ側のコモン線処理:NPN、PNP
商品情報URL:  http://www.fa.omron.co.jp/products/family/3509/

 

断線警報付き漏液検出器 プラスコモン出力(PNP)タイプ:形K7L-AT50DPB/-UDPB
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形K7Lシリーズは、スリムな形状と高精度な漏液検出で半導体製造装置やビルオートメーションなど広い分野で活用されている。

漏液検知帯(センサー部分)の断線を検出する自己診断機能とプラスコモン出力で、より安全に設備の故障や停止につながる漏液を検出できる。

【仕様】
接続方法:プッシュインPlus端子台
出力仕様:プラスコモン30VDC、100mA
サイズ:幅15.5mm/奥行83mm/高さ90mm(本体+プッシュインソケット)
安全規格:CE、UL(Recognition)、UL(Listed)、Sマーク

 

スイッチング・パワーサプライ:形S8VK-S(30W)
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スイッチング・パワーサプライ形S8VK-Sシリーズに、30Wを追加。小容量システムや部品追加/改造などお客様のニーズに柔軟に応えるため品揃えを強化。

形S8VK-Sの強みとなっている耐環境性能(-40℃~+70℃の動作周囲温度など)を踏襲して、多様な環境での安定駆動を実現する。

【仕様】
接続方法:プッシュインPlus端子台
出力容量:30W
サイズ:幅32mm/奥行90mm/高さ90mm

 

オムロンは、「制御盤」づくりの革新に取り組んでおり、設備や制御盤の“小型化・省スペース化”、“納入の短納期化”、“グローバル化への対応”といったニーズに対し、FA機器のデザインとサイズを統一し、独自の配線方式「プッシュインPlus端子台」を共通に備えた商品群をラインナップしている。

2016年4月に第1弾、10月に第2弾を発売し、すでにグローバル7,000社以上の生産現場で採用され、高い評価を得ている。

例えば、半導体製造装置メーカーでは、同商品群の採用により、制御盤の面積を30%削減でき、制御盤の配線に掛かる工数が1/2になるなどの効果が出ている。

参考:オムロン、統一デザインのFA機器第3弾「4カテゴリー36形式」を世界一斉に発売


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。