制御機器、工作機械、産業用ロボット、国内・輸出とも回復傾向
好調な中国市場がけん引
新型コロナウイルス感染拡大に振り回された2020年だったが、FA・制御機器、工作機械、ロボットは第2四半期で底を打ち、第3四半期から回復傾向を見せている。特にいち早くコロナ禍から回復した中国向けが絶好調となっている。
第3四半期(10-12月)の制御機器の出荷総額は、日本電気制御機器工業会(NECA)によると、6-9月から163億円増の11.7%増の1560億円となり、5期ぶりに前期を上回った。国内・輸出ともに前期を上回り、国内向けは11%増の899億円、輸出は12%増の660億円。仕向地では、アジア・太平洋、中国、北米、ヨーロッパいずれも前期比を上回る好調だった。
品目別では、操作用スイッチ、検出用スイッチ、制御用リレー、PLC/FA、制御用専用機器の5大品目すべてで前期を超えた。操作用スイッチは5.2%増の92億円、検出用スイッチは9.2%増の253億円、制御用リレーは16.4%増の376億円、PLC/FAは11.9%像の545億円、制御用専用機器は10.1%増の292億円だった。
工作機械の受注総額は、日本工作機械工業会によると、前期比・前年比ともに上回る2699億円。特に外需が好調で、前年比15%増の1821億円だった。
ロボットも、日本ロボット工業会によると、受注台数は前年比24%増の5万9824台、金額は35.4%増の2222億円となっている。中国への年間輸出額は、市場が好調だった17年・18年をも上回る2368億円を記録した。