出張や打ち合わせは部下に任せる
技術者指導者層の方々に質問です。部下のすべての打ち合わせや出張に同行・同席していませんか?
口出しをせずにやらせてみる
過去に大きな成功体験のある優秀な技術者ほど、部下の指導の際に、
「口出ししたくなる」
という気持ちが強くなる傾向があります。
明らかに間違っていることをやっているのであれば、それは止めさせて、その理由を説明するという事が必要ですが、目指すべきゴールが大きくずれていないようでしたら、
「詳細は口出しをせずにやらせてみる」
という姿勢が大切です。
「当事者意識」を持たせるために
打ち合わせや出張に上司がいると、部下がその上司のやり方に引っ張られてなかなか自由に打ち合わせが進められないことがあります。
部下に独り立ちしてもらい、自主的に課題をみつけ、その課題を解決できる実行力をみにつけてほしい。そう思うのであれば一刻も早く部下一人にやらせてみることが大切です。
「部下にやらせると、アウトプットの質が低くて…..」
そう思うこともあるでしょう。それでも、限られた人手の中で最大限のアウトプットを出すためには、任せられるところは任せて、技術者指導者層は部下の育成を初め、各種管理業務や組織の目指す方向性を見定めるなど、より高いレベルの業務に集中すべきです。
部下は任せられて明確なアウトプットを要求されて初めて当事者意識を持って仕事に取り組むものです。
「当事者意識」がもたらすもの
この当事者意識こそ、技術者の成長の要である、
「自主性」
へとつながっていきます。
時には失敗することもあるでしょう。その失敗こそ、部下である技術者の血肉となる重要な経験です。
当事者意識を持った失敗こそ成長の根幹といっても過言ではありません。
もし、出張や打ち合わせに必要以上に上司が同席する文化があるようでしたら、一刻も早くやめることをおすすめします。