仕事を《まとめる》ことの大切さ

仕事を《まとめる》ことの大切さ

「まとめる」スキルの重要性

技術者にとって仕事を「まとめる」というスキルは極めて重要です。

何か色々やったんだが、結局知見が残っていない。

数年前に同じような評価をやったような気がする。

 

このような自体の根源にあるのは、

さまざまな知見に関し、記録が残っていない

という問題です。

 

文章を書くというのはとても負荷のかかる作業です。

特に文章を書くことに慣れていない方にとっては苦痛以外の何物でもありません。

 

さらに困ったことに、文章を書いてさまざまな記録を残す必要のある技術者ほど「超」多忙であり、時間が取れないのです。

必要だと頭でわかっていてもなかなか体を動かせないのです。

技術者に「まとめる」習慣をつけるには

この状態にならないようにするために最も重要なポイント。

それは、「まだ業務負荷の高くない若手技術者のうちに報告書をまとめるスキルを身につけさせる」ということです。

 

実際に開発の最前線に立ってからこのスキルを身につけるのは難しいです。

理由としては、業務的に時間が取りにくいということ、そして人は歳を重ねれば重ねるほど新しいことに挑戦できる柔軟性が失われていくという主に2点があります。

そのため、技術者がいわゆる若手技術者である2~3年目までにこのスキルを身につけることがポイントとなります。

「まとめる」スキルを身につけさせるのに重要なこととは

そしてスキルを身につけさせるのに重要なこと。

それは、

  • 報告書の書き方の指導方法をぶらさない(指導者は1人に絞るなど)
  • 細かいルールを作らない(細かいフォーマットや回覧までの承認工程を複雑にするなど)

というところです。


◎FRP Consultant 株式会社 代表取締役社長◎福井大学非常勤講師 ◎FRP(繊維強化プラスチック)を用いた製品の技術的課題解決、該関連業界への参入を検討、並びに該業界での事業拡大を検討する企業をサポートする技術コンサルティング企業代表。現在も国内外の研究開発最前線で先導、指示するなど、評論家ではない実践力を重視。複数の海外ジャーナルにFull paperを掲載させた高い専門性に裏付けられた技術サポートには定評がある。