京セラ、簡単作業の防水コネクタを開発。第1弾は車載向け

京セラ、簡単作業の防水コネクタを開発。第1弾は車載向け

京セラは防水対応分岐コネクタを開発し、新ブランド「Sheltap(シェルタップ)」として販売していく。新ブランド第1弾として車載用電線分岐コネクタ「9715シリーズ」を10月3日から発売した。サンプル価格は500円。

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▲防水対応電線分岐コネクタ「9715シリーズ」

同製品は、高い防水性と簡単に分岐できる作業性が特長の防水分岐コネクタ。本線から分岐したい箇所に取り付け、支線となる電線を差し込み、ヒンジ部を折り曲げてプライヤーなど汎用工具でパチっと押さえるだけで手軽に分岐ができる。

通常、分岐にはケーブルストリッパーや電工ナイフなど専用工具を使って電線の被覆向きが必要となるが、同製品では被覆がついたままの電線でOK。専用工具も被覆向き作業もいらず、作業時間はこれまで5分かかっていたものが30秒まで短縮できる。

 

独自のロック構造とシール技術で高い防水性を備え、自動車部品のワイヤーハーネスコネクタの試験方法である「JASO D616」の高圧洗浄や高温放置などの条件をクリア。自動車ハーネスで一般的な銅電線はもちろん、銅電線に比べて40%軽量なアルミ電線にも対応しており、自動車の軽量化にも有効だ。

近年増加しているドライブレコーダやカーナビ、ETC、LED照明など車載向け電装品の取り付け向けとして開発。今後、ADASや自動運転など車載電子部品やアフターパーツの増加に対する需要も見込んでいる。

また車載向け以外にも船舶や屋外用ネットワークカメラなど過酷環境に向けて製品開発を進めていくとしている。

出典:京セラ「車載用防水対応電線分岐コネクタ『9715シリーズ』を製品化」


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。